ぼくが、わたしが活動を始めた理由

同じおやつを食べる喜びを子どもたちに

おやつさん 岡野牧子

  • 知る
  • 2022.06.20

お年寄りの知恵やプロの技も取り入れながら、学童保育や保育所の子どもたちに地場の材料をメインに季節の手作りおやつを提供。移住者の保護者が中心となって活動することで、地域に知り合いのいなかった移住者の新たな繋がりや移住先での不安や子育てを話し合える場としての役割も果たしている。

2011年、東日本大震災を機に関東から岡山に移住しました。しばらくして子どもを預けるようになった学童兼保育所のような「あそびのきち おひさま」。そこには地域の方から野菜などの差し入れが多く、旬を上手に取り入れた手作りの食事を子どもたちがモリモリと食べる姿に感動しました。せっかくなら、子どもたちが楽しみにしているおやつも、地場のもので季節を感じる手作りおやつで、みんな一緒に食べられたらいいな……そんな思いが募り、手作りおやつに共感してくれる友人に声をかけ2017年、週に一度おやつを届ける「おやつさん」を立ち上げました。同じ移住者でもある友人の加藤奈津子さんが、楽しく美味しく安全なおやつをモットーとしている「ぜろどーなつ」で学童おやつを始めていたのにもとても励まされました。

毎回試行錯誤ですができるだけ地産地消、季節のものを取り入れたおやつを提案しています。移住者のちょっとしたおしゃべりの場としても大切な時間になっており、これからもじんわりと温かい場を拡げていきたいと思っています。

地域のおじちゃんが子どもたちのために植えてくれたさつまいもをみんなで掘りあげ、お芋をたっぷり使って作ったハリネズミスイートポテト。

出典:fueki74(2021年1月25日)