ぼくが、わたしが活動を始めた理由

高校生と社会をつなぐボランティア人材の育成

La puerta代表・徳田敦之

  • 知る
  • 2022.04.13

人との関わりに苦手意識を持つ高校生に対して、社会関係資本を築く経験を提供することで、人や社会と関わることへ肯定的になることを目指すとともに、就職後に悩んだ際に相談できるサードプレイスをつくる。そのために地域で行動力のある社会人ボランティアの育成に取り組む。

「地域の大人が関わることで、高校生が前向きになれる社会をつくりたい。」この想いが活動を始めた理由です。La puerta(ラ・プエルタ)には、スペイン語で“扉”という意味があります。私たちの活動が高校生にとって、自分自身の新しい“扉”を開き、未来へ一歩踏み出していくきっかけになればと願い決めました。

現在、飲食店で店長として働いていますが、もともとは教師を目指していました。いつか教育現場に関わるようなことがしたいと考えていたときに見つけたのが、岡山県生涯学習センターの“つながる授業”でした。とにかく行動してみようと思い、応募。活動は定時制高校の授業に親でも先生でもない地域の大人が参加し、人と関わることの楽しさを実感してもらう、というものでした。活動の趣旨に共感し、参加を決めました。

最初は互いに緊張してしまいますが、回数を重ねるごとに打ち解けていき、徐々に本音での対話ができるようなり、高校生がオープンな気持ちになっていく姿を目の当たりにしました。そして、仕事以外で初めて出会う大人たちが一緒の目的に向かうことでチームワークが生まれたことからも、特別な達成感を得ました。

この活動の価値を実感し、今年度から私たちが運営していきます。今後はここに参加した大人たちが継続してつながれる、また卒業しても新しい大人ともつながれる、そんなコミュニティをつくりたいと描き、仲間を増やしていこうと考えています。

高校生に声をかけるボランティアの社会人

(2022年9月25日 FUEKI No.76)