ぼくが、わたしが活動を始めた理由

法やルールは日常を豊かにする文化・芸術?

法とアート・デザインに関する研究会 山下宗一郎

  • 知る
  • 2026.03.11

「法」というと、堅苦しい、自分には縁がない、怖い、そんなイメージをお持ちではないでしょうか。法律家として、日々の業務や法的なものの見方・考え方を伝える法教育に取り組む中で、法やルールをもっと楽しく身近に、日常を豊かにする一文化として、あるいはアートのような存在として伝えたい、そんな想いでこの活動をはじめました。

大学時代に他者との違いに価値を見出す自由で懐の深い憲法学に惹かれ、自然と自由で懐の深いアートにも関心を持つようになりました。そこで、弁護士として働きはじめた約10年前に岡山県の主催する「まちアートマネジメント講座」に参加。これをきっかけとして、矢掛町で「やかげ芸術街道」という芸術祭の企画・運営や、創作活動に関わる方の法律相談等に携わるようになりました。

また、それだけでは飽き足らず、自身でも、活動を通じて知り合ったアーティストやデザイナーと、場のルールやその届け方をデザインするワークショップや、道路や公共施設等の日常的な風景から見えるルールを参加者との対話を通じて鑑賞する実験的な取り組みを行っています。

これらは分野横断的な活動として、学生のみならず、ビジネスに取り組む社会人にとっても、ものの見方や課題解決の引き出しを増やす良い機会になると感じています。実際、当研究会には、アーティストやデザイナーのほか、教員や研究者、事業家等も含まれており、参加されている方の層が広いのが特徴です。

まだまだ実験的な取り組みの最中ですが、活動に少しでも興味をお持ちいただけましたら、まずはイベントにご参加いただけますと幸いです。

法学部と芸術学部の生徒とカフェのルールをデザインするワークショップの様子
道路や公共施設等に潜むルールを対話を通じて鑑賞する

〈出典〉ふえき 88号(2025年9月25日)