和楽器が持つ深い魅力を紹介する連続企画 伝統楽器とその調べの理解と普及につとめます
代表者:山本よしふみ 所在地:岡山市 設立年:2002年 メンバー数:7名 助成年度:2008年度 文化活動助成
目的
和楽器の名で総称される数々の楽器とその音色をより多角的にお見せして、和楽のオリジナリティあふれる魅惑を学びつつたのしんでもらおうとの企画です。
今回は江戸情緒あふれる長唄の世界をとりあげ、若手の長唄奏者・穂積大志氏に来岡を願い、長唄三味線とその唄いを実演と共に語っていただきました。
経過
2002年よりスタートした「日本の音遊び…」シリーズは今回で7回目。薩摩琵琶、笙、一弦琴、小鼓、十七絃箏などなどを取り上げてまいりました。ゲストのプロ奏者の演奏と同時に、奏者自身に楽器の歴史やその魅力について語っていただき、時にはご来場の皆さんに楽器そのものに触れていただいて、その魅力の普及につとめてまいりました。そういった趣旨ですので通常の音楽会とは少し様相が違います。和楽器によるレクチャー・プラス・コンサート。前半は理解を深めるため演奏家への質問などを含めたレクチャー形式、後半は伝統的な楽曲ばかりではなく自作曲・現代の作曲家による作品などを取り上げるコンサートという形式です。毎回、このイベントは岡山市出身の尺八演奏家:田辺洌山のナビゲートにより進行させています。
成果
長唄三味線に特化したイベントであったということもあり、開催した2月7日のアイプラザ・ホールには100名を越える来客がありました。江戸の粋を伝えるという趣旨に賛同されたのでしょうか、当日には和装の方も多く見られました。しかも、着物でお越し下さった方には若い方が多く、長唄というカタチに「カッコ良さ」を感じておられるのであろうと…主催者としては嬉しく、また頼もしく思えました。終演後には、「もっと聴きたかった」、「たのしかったです」のお声を多数賜りました。
今後の課題と問題点
今後の課題としては、印刷費の高騰など、告知するための経費がかさむことに危惧をおぼえています。また、数千枚のチラシを用意したものの実際にはそれを充分に配付できていないといった問題もあります。どのようにして本イベントをより多くの方々にお伝えできるかという命題の答えはいまだ出ていませんが、熱意あるスタッフの口コミの重要性は今後ますますに増すであろうと予想しています。