旅するひとづくり・まちづくりフォーラム2024
代表者:田甫健一 所在地:瀬戸内市 設立年:2023年 メンバー数:8名 助成年度:2024年度 教育文化活動助成(3ヵ年助成)
活動の目的
子どもを取り巻く教育諸課題や地域の教育力、福祉、持続可能な地域づくりなどに対して、県内各地で多様な主体が様々な取り組みを行っている。これらの課題を解決するためには、互いの取り組みや強みを共有し合い、関係人口を増やしながら共に課題解決を目指す関係をそれぞれの地域で構築することが不可欠である。そうした背景から岡山県教育委員会が開催してきたフォーラムを前身とし、地域の多様な教育の可能性をテーマに県内各地で参加者同士が気付きや想いを共有し、ひとづくり・まちづくりの気運を高めるフォーラムを開催する。実践発表や参加者は、学生や教職員等の学校教育関係者のみならず、社会教育関係者やひとづくり・まちづくりに関心のある方や各種関係団体等に幅広く周知し、有機的なつながりづくりの構築を目指す。
活動の内容及び経過
第1回6月22日(土)@勝央町公民館
「勝央町健康スポーツクラブ」「勝央カープ事務局」「しょうおう志援協会」による実践発表と参加者同士の交流タイム(参加者約110名)
第2回10月20(日)@久世公民館
「NPO法人manabo-de」「ビクトリィシアター」「MANIWABAUM」による実践発表と参加者同士の交流タイム(参加者約90名)
第3回3月8日(日)@西大寺観音院・西大寺公民館
五福通り周辺の街歩き+撮影した写真を用いた交流、「日乃出醤油有限会社」「雄神みんなで学校ごっこ」「高校生とつくるこちらラジオ西大寺」による実践発表と参加者同士の交流タイム(参加者約80名)
活動の成果・効果
「ダンスによる人材育成や親子の居場所づくり」、「中高生らが立ち寄り、運営も担うユースセンターの取り組み」「児童と大人が互いに学ぶ“学校ごっこ”」など、それぞれの地域の特色や課題に関する実践発表と交流を行ったことで、開催地域のネットワークはもちろん、他地域からの参加者との交流や課題解決に向けた具体的方策の横展開につながった。参加者を巻き込んだ運営や街歩きなどの地域の魅力を再認識し共有する企画を通して、多様な視点や価値観に触れたり、地域づくりを自分事化していく繋がりの輪を広げたりしていくことができた。参加者の事後アンケートから、「一緒に歩いた人や交流をした一人ひとりの気付きに反応したり、新たな気付きを得たりしながらまちの魅力を再発見することができた。」「住民が一体となり地域を盛り上げる姿に感銘を受けた。地元を支えられるよう今後の活動に生かしたい。」など意識の変容や高まりを感じることができた。
今後の課題と問題点
どの実践発表事例も“地域課題の発見から解決までのプロセス”や“まちづくりやつながりづくりに向けた取り組み”の紹介であるため、発表時間が超過してしまうことが多かった。その結果、参加者同士の交流タイムが少なくなり、互いの思いや悩みを共有したり、それぞれの課題解決に向けたつながりづくりのきっかけを生んだりするところまでは至らなかった可能性がある。発表者への依頼や発表者と参加者、参加者同士がしっかり対話できる運営等を工夫していきたい。県内各地で開催してきたフォーラムも3年目を迎えるので、その地域の実践事例だけでなく、これまでのフォーラムをきっかけに動き出した事例等も紹介し、参加者同士の有機的なつながりづくりへの支援もさらに加速させていきたい。