学校よりも起業を選んだ小学生とその母親を囲むゴミ拾いイベント

団体名:一般社団法人たわわの里プロジェクト
代表者:高野陽子 所在地:岡山市 設立年:2015年 メンバー数:5名
助成年度:2024年度 教育文化活動助成
  • イベントの様子

活動の目的

2019年に22万人だった子どもの不登校は、コロナ後には40万人を超えるなどますます増大傾向にあり、岡山でも不登校児が1500人を超える社会課題となっています。当団体では学校へ行かないことは必ずしも悪いことではなく選択肢の一つという立場から、時代に合わせた学校や教育のあり方を見直すべきとの考え方を基本に据えて活動をしています。本イベントは、子どもの意思を尊重し「楽しみながら学ぶ」という本来の教育の原点に立ち戻るきっかけとすることを目的に実施したものです。

活動の内容及び経過

里山の環境保全をテーマに活動をする当団体が、ゴミ問題解決のために会社まで立ち上げた子ども起業家を東京から招聘して開催した、ゴミ拾いウオーク&廃材アートイベント「サムライトラッシュ」です。第1部はJR瀬戸駅周辺のゴミ拾いウオーク。第2部はたわわの里でお話会や廃材アートの作成(その後にエリア内に展示)。参加者は拾ったゴミの量によって起業家チーム開発のアプリ内通貨(ゴーミー)と交換でき、地元提供の農産物、おもちゃ、グッズなどが買えるという仕組みです。場所についてはギリギリまで迷いましたが、最終的に、集合しやすい公民館を第1部のスタート地点とし、第2部をたわわの里で開催することに決定。運動会やお祭りと重なって参加者のキャンセルが続く中、実施1週間前になって近隣の大学生がボランティア参加の名乗りを上げてくれたことがありがたかったです。

活動の成果・効果

まず、子どもたちの取り組み方に驚きました。下見の時にはゴミはあまり落ちていないと感じていたのですが、子どもたちが率先して側溝のふたを開けてさらえたり、川に入ってペットボトルを拾ったり、道にこびりついているタバコの吸い殻を素手で剝がしたりと、驚くほど積極的だったことに感動。その後、ゴミの量に応じてゴーミーに換金し好きなお土産をゲット!廃材アートを作るとさらにゴーミーに換算されるとあって作品作りにも熱が入りました。特に素晴らしいと感じたのは、余ったゴーミーを、あまり拾えてなかった子におごってあげるというミニ経済活動が生まれていたことでした。指導され評価される世界ではなく、自由意志に任せられた時に子どもたちの自主性が発揮されるのだなと気づかされた瞬間でした。
また参加されたお母さん方が開口一番、子ども起業家チームの言葉づかいや敬語が凄いと絶賛されていたのも印象的でした。大人が「子どもはこうだろう」と考えた内容ではなく、子どもが考えたからこそ子どもの気持ちをつかむ構成になっているのだなと、大人の私たちの方が学ばせて頂いたように思います。

今後の課題と問題点

まずは集客30名の目標が半数の15名ゲスト2名スタッフ18名早々と企画したわりにはスタッフ間の意見の食い違いで進まない時期があり、スタッフ選定の重要性を感じました。また情報宣伝活動をする中で、地域の連携の大切さをひしひしと感じ、今後はより積極的に地域に出ていくことにシフトチェンジしようと考えています。

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