ミツバチのOkayama Tech Award for Kids2022開催
代表者:丸尾宜史 所在地:津山市 設立年:2013年 メンバー数:15名 助成年度:2022年度 教育文化活動助成
活動の目的
プログラミングを体験しながら論理的思考力を身に付ける学習活動は今後ますます必要性を求められていきます。しかし、岡山県は都会に比べてプログラミングに触れられる場所が少なく、プログラミングって難しそうという親の意識も重なりプログラミング体験機会の不足が課題としてあります。こうしたなか、プログラミング人材育成の必要性を理解する多様な企業が連携し、具体的かつ独自の施策を推進することは、岡山県をプログラミング教育県として全国に印象付け、人材の誘致や企業集積、将来の創業率の向上につながることが期待されます。こうした状況を踏まえ、小学生を対象にプログラミングを学ぶ機会の提供と技術を持った人材育成を根底に、岡山県独自のプログラミングコンテスト【ミツバチのOkayamaTechAwardforKids2022】を開催しました。
活動の内容及び経過
【アイデア部門】【作品部門】の2部門を設けて「ミツバチ×SDGs」をテーマにプログラミングコンテストを開催しました。応募区分としては【小学校低学年】【小学校高学年】の2区分を設けました。【アイデア部門】は機器を使わず、応募用紙と筆記具のみで応募できるようになっており、手軽に応募ができるようにしました。【作品部門】は実際にオリジナルのミツバチを描き、そのミツバチが登場するプログラミングにより制作をした作品を応募するものです。コンテストへ作品を応募することをきっかけにプログラミング体験機会の創出を目的にOTA特別スクールを岡山市・津山市・真庭市の3会場で開催しました。また、岡山県内(岡山市・津山市・真庭市・鏡野町)の3市1町の小学校へ訪問し、プログラミング出前授業を開催しました。
活動の成果・効果
前述した【アイデア部門】には累計52点の応募がありました。それぞれにミツバチとSDGsをからめたアイデアとなっており、SDGsへの関心も高まったと思います。【作品部門】の一環として行った岡山県内小学校へのプログラミング出前授業では14校、1313名の児童とオリジナルゲーム制作をすることができました。各校でプログラミングの体験の有無について挙手で確認をしたところ、多くても1割〜2割ほどの児童しかこれまでにプログラミング体験をしたことがないことがわかりました。難しそうというイメージを持っている児童が多数いましたが、授業が終わる頃には「まだしたい」「また来てね」という声を多くいただきました。また、プログラミング体験機会の創出を目的としたOTA特別スクールには10名の児童が参加し、全3回のスクールの中で作品制作をすることができました。一般応募も含め、1373点の応募となりました。
今後の課題と問題点
まだまだ小学校段階でプログラミングに触れられる機会が少ないことが、プログラミング出前授業での挙手による確認で明らかになりました。このことから今年度の実績となった、3市1町での小学校でのプログラミング出前授業をさらに広範囲でおこなえるようにしていきたいです。特に、プログラミングに触れられる場の少ない(あるいは無い)地域へプログラミング体験機会を創出できるようにしていくことは使命の1つだと思っています。また、プログラミング技術やプログラミング体験を通した試行錯誤の経験価値が世の中に伝わりきれていないことも、子どもたちのプログラミング体験機会の損失を招いている原因の1つと考えられます。そのため、プログラミングで身に付く力や将来の職業選択などの多様な内容を情報発信し、プログラミングをもっと身近に感じてもらえるようにしていくことも必要だと考えています。