小学校等での出前授業の実施により子ども達の理科学力等の向上が図れた
代表者:瀬崎勝二 所在地:岡山市 設立年:2012年 メンバー数:55名 助成年度:2021年度 教育文化活動助成
活動の目的
近年、岡山県の子ども達の理科学力が低下傾向にあることが指摘されている。そこで「科学わくわくクラブ」は2012年から子ども達の学習支援として岡山県内の小学校などに出向いて出前授業(科学教室)を行っている。授業では音声・画像・動画を取り入れることで理解度を深めたり、器材等使った簡単な実験を取り入れることで興味度・学習意欲の向上を図ることを目的としている。
また昨年からコロナの影響で学習環境が制限されている闘病中の子ども達の学習支援として理科学習用の動画を制作し病院・障害者施設に提供している。
活動の内容及び経過
<活動内容>県内の小学校で出前授業を12回実施、児童館等で5回科学教室を実施、連携事業としてサイピアに出向いて科学教室を11回実施、小学校PTA・ファジアーノ岡山と協働で屋外星空観望会を1回実施
<経過>小学校の教科に即して行う出前授業は小学校の指導計画に合わせて行った。児童館などに出向いて行う科学教室は夏休みを中心に行った。サイピアでの科学教室は「親子で学ぼう」をキャッチフレーズに親子が一緒に学ぶようにした。重度障害施設に学習支援として、動画(3教材)を提供した。
活動の成果・効果
<成果>コロナの影響もあるが、年々小学校からの出前授業(プログラミング学習等)の依頼が増えてきており、我々の活動が評価されていることが感じられた。サイピアなどでの親子学習は大変好評で親子の絆が図られている。重度障害施設に提供した教材(動画)は子ども達が手軽に学ぶことができお礼の手紙が届いた。
<効果>授業(科学教室)に音声・画像・動画を取り入れ簡単な実験を行うことで、子ども達は学習に興味を持ち理解する力を身に付けることに効果があった。障害を持った子ども達は動画を何回も学習することができ、学ぶ意欲の向上が図られた。
今後の課題と問題点
小学校、児童館などから出前授業(科学教室)の依頼が増えているが、コロナの影響で中止になることが多い。小学校の出前授業は学年1クラスが対象で多クラスの子ども達の出前授業ができていない。サイピア等での「プログラミング学習」ではパソコン等の数に制限があり実践の学習ができていない。長期療養中の子ども達の学習支援として病院に教材(動画)の提供を申し入れているが協力が中々得られない、また他団体にも学習支援の連携を提案しているが実現できていない。病院、障害者施設などに提供する教材(動画)の制作が急務となってきている。