音楽を通じた多世代交流で地域の活性化

活動の目的

現在、生の音楽を生活の中で身近に感じ、音楽によって人々の生活がさらに豊かになるような機会が多くない。さらにはコロナウイルス感染拡大の影響により地域内での人々のつながりが希薄になっている現状もある。そこでその課題を解決し、人と音楽がもっと身近に関わり合うことのできる環境を作ることを目的として活動を実施した。具体的には、気軽に足を運ぶことができ、多世代の方々、人と人とがつながりあうことのできる環境づくりに配慮した地域でのピアノとバイオリンによる音楽イベントやコンサートの開催。

活動の内容及び経過

小さなお子様からお年寄りの方々まで誰もが自由な環境で音楽を聞くとができ、応募した参加者もパフォーマンスを披露することのできる「パフォーマンスステージ」を設けた〝いんべ音楽祭〟また、親子を対象として、山の中で山の素材を使った楽器作りに親子で取り組んだ後、音楽に合わせて自然な音楽やリズムを感じながら音楽を楽しむ〝山の音楽家〟の実施。地域の大人の方やお年寄りの方々の交流にも配慮し、昔懐かしい歌謡曲をメインとした地域内老舗旅館とコラボしたコンサート〝名曲は時を越えて〟の実施。

活動の成果・効果

小さなお子様が自由な環境で音楽を楽しむことのできる〝いんべ音楽祭〟や〝山の音楽家〟のイベントでは、自然な流れの中で子ども達が自ら歌ったり、踊ったりする場面が見られ、そんな姿から、音楽を素直に感じ、楽しむ、本来の音楽の在るべき姿を垣間見ることができた。また、自由に音楽を聞くことのできる環境づくりをしたことで小さなお子様と地域の大人の方々が自然に触れ合い、交流できた点や、子育て中の親御様も気兼ねなく音楽を楽しむことができたという点で好評を頂くことができた。〝名曲は時を越えて〟のコンサートでは伝統のある老舗旅館で昔懐かしい歌謡曲を取り上げ演奏することにより、それぞれの方の音楽に込められた思い出を優しく思い出すことのできる時間となった。時に口ずさみ、手遊びするなどの参加型の形式をとることでより私達演奏家とお客様の距離が近くなり、音楽をより身近に感じお客様自身も音楽を楽しむことのできる環境を作ることができた。

今後の課題と問題点

〝山の音楽家〟参加型野外コンサートでは、コロナウイルス感染拡大の影響で、５月の実施が11月に延期したこともあり、山の中の極寒での実施となった。寒さ対策について主催者参加者共に理解し準備した上での実施を行う必要があると感じた。この経験を受け、野外イベント実施時には、野外ならではの対策や必要な準備をより綿密に考えた上で、主催者参加者と共に心地よく音楽を楽しむことのできる空間づくりに努めていきたい。