「山田方谷本フェア&ミニ方谷展」を開催し、リーフレット「山田方谷読書案内」を作成

団体名:方谷研究会
代表者:小柳智裕 所在地:岡山市 設立年:2012年 メンバー数:60名
助成年度:2020年度 教育文化活動助成
  • 啓文社岡山店店頭のフェア告知ポスター
  • 店内のフェア展示の様子。後にスペースを拡大
  • フェアのチラシ。おすすめ本を追加増頁しリーフレットを作成

活動の目的

郷土の先人・山田方谷の研究活動の一環として、従前から実施している研究発表会や会報誌の発行に加え、「街角ギャラリー山田方谷展」を開催し、また、山田方谷全集を読む講座」や「山田方谷漢詩講座」、「ゆかりの地を巡るバスツアー」を開催することにより、多くの方に山田方谷について関心を寄せていただき、理解を深めていただくことを目的とする。

活動の内容及び経過

新型コロナウイルスの感染拡大のため、教室形式で開催を計画していた「山田方谷全集を読む講座」と「山田方谷漢詩講座」はしばらく実施を延期していたが、収束の兆しも見えないことから年度内の開催はやむを得ず中止とした。また、「ゆかりの地を巡るバスツアー」も三密防止のため中止した。
「街角ギャラリー山田方谷展」については、商業施設の一隅を会場に開催を計画していたが、コロナ感染防止のため、規模を縮小し、会場も岡山市内郊外の大型書店のスペースを提供していただき、書店と共催で「山田方谷本フェア&ミニ方谷展」として2月6日〜28日まで開催した。コーナーでは方谷を紹介するパネルや遺墨の展示、高梁市教育委員会提供のパンフレットを配布をする一方、方谷関連本を展示販売した。なお、催事のチラシ作成を機に、リーフレット「山田方谷読書案内」を作成し、県内の図書館、大学の図書館、高梁市内の中学校、高等学校の図書室へ配布した。

活動の成果・効果

共催した書店の話では、外部からの企画展の呼びかけは初めてで、フェアを訪ねて来店されるお客もいて、山田方谷に関心を寄せる人が予想外に多いのに驚き、他方、店の宣伝にもなったとのこと。会場では、研究会の紹介斡旋で、一般書店では取り扱わない書籍も展示販売し、また、二冊以上購入した方には研究会で作成した方谷双六を進呈するなどして集客を図った。さらに、近隣の公民館や図書館にフェアのチラシを配布した。そして、研究会会員が分担執筆して作成した「山田方谷本読書案内」のリーフレットを県内の図書館や高梁市内の学校に配布し、山田方谷への関心と理解を深めてもらう所期の目的は、ある程度達成できたのではなかろうか。

今後の課題と問題点

新型コロナウイルス感染拡大のために、中止を余儀なくされた事業については、年度を改めて実施予定。「街角ギャラリー山田方谷展」については、規模を縮小し、書店を会場に、書店と共催で実施したため、当初予定していた、書幅や古典籍、ゆかりの品のレプリカ等は展示ができず、扁額の墨筆、方谷を紹介するパネルとパンフレットのみの展示で、ギャラリーの側面が幾分後退したことは否めない。
また、会場の書店が郊外に位置することから、交通手段が車に限られ、高齢者の方からは、来場を躊躇、断念せざるをえなかったといった声もあった。

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