いつもと違う夜空に驚き!星空観察から感じて考える光害と利便性

団体名:穝子ども会
代表者:泉明佳 所在地:岡山市 設立年:1985年 メンバー数:64名
助成年度:2020年度 教育文化活動助成
  • 手作り望遠鏡の作成
  • 惑星、月の望遠鏡観測
  • グループワーク
  • 感想、気づいたこと

活動の目的

近年、子ども会の入会者数は減少し廃止となる子ども会も増えている中、地域団体として子ども会の特徴を生かして子どもと保護者の両者にとって魅力のある活動を行いたいと考え、保護者と一緒に行う体験学習として本事業を実施した。本事業の直接的な目的は、観察場所の異なる星空観察を通じて1.肉眼、望遠鏡観測を行い星空観察に興味を持ってもらうこと、2.光害について学習し、利便性と環境への影響を踏まえたバランスについて考えてもらうこととし、間接的な目的として3.参加者に、それまで特別な興味は無かったがやってみたら面白いと思う経験を積んでもらうこととした。さらに、今年度は新型コロナウイルス感染症の流行によって学校行事の中止が相次いだため、4.現実に実行可能な感染症対策を行い、各保護者の判断で感染リスクを許容しながら子ども達に集団での直接体験を経験してもらうこと、が加わった。

活動の内容及び経過

穝子ども会に入会している小学生児童と保護者を対象として参加募集を行い、8/8(土)に市街地での星空観察(雲のため観察は後日各自で実施、説明と資料と手作り望遠鏡の配布のみ)、8/24(月)・25(火)に美星町での星空観察を実施し、両日程合わせて小学生15人、大人15人、幼児2人の延べ32人が参加した。星空観察の方法は環境省が公開している「令和2年度夏の星空観察」5.観察方法(1)肉眼による観察を参考に、天の川観察シートと、GLOBEATNIGHT観察シートからはくちょう座周辺の星の観察を行った後、小学生にはグループワークを行い星空観察の感想や気づいたことを各自でまとめてもらった。また、美星町では星空観察は当然ながら空いた時間も子供たちは自由時間として遊び、保護者の付き添いのもと子ども同士での食事準備や入浴など1泊2日の日程を一緒に過ごした。

活動の成果・効果

星空観察を通じた光害の影響の体験では子ども、大人とも参加者全員が市街地と異なり、美星町では多くの星が見えることを実感でき、手作り望遠鏡では子ども自身が作る段階から相談し、出来上がった望遠鏡で皆が喜びながら観察していた。さらに、FukiyaDesign那須様の協力による高倍率の望遠鏡での太陽、月、惑星の観察や、肉眼観測時の星の説明は非常に丁寧で分かりやすく、初めて天の川を見た子ども達も「へー」と言う声をあげながら興味深く星空を見上げていた。また、保護者の勧めで参加したものの、直前まで参加を嫌がっていた子どもが、会場に着いてからは周囲の子ども達と一緒に遊び過ごし、星空観察も楽しそうに行い最後は「楽しかった、またやりたい」との声を聞くことができ、新型コロナウイルス感染症リスクをゼロにはできないが、今年度は学校行事の中止が多い中、小規模であっても安心して子ども同士が一緒に体験する活動の重要性が実感できた。運営面でも、本助成事業の経験を今後の子ども会運営に活かすことができると感じている。

今後の課題と問題点

学習面での課題では、美星町の星空観察では参加した小学生の低学年が多かったこともあり、星空の見え方の違いはそれぞれの学年なりに考えてくれていたが、光害について説明、解説は行ったものの、感想・気付きで具体的に考えた子どもは4年生の1人だけであった。また、光害を始め一連の説明を保護者の立場で行ったため、体験・経験は伸び伸びと行えていたが学習では気持ちが切り替わっていない様子であった。また、運営面での課題としては新型コロナウイルス感染症の流行のため、当初の予定と比べて参加者が大幅に減少したことと、新型コロナウイルス感染症対策としてこまめな手洗いの実施とマスクの着用に努めてはいたが、家庭に近い雰囲気もあり正直マスクの着用率は低かった。
今後の継続性については、穝子ども会も他の多くの子ども会と同様に役員任期が単年度であるため、役員交代によって経験、ノウハウが消失しない仕組みづくりが必要と思われた。

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