津山だんじりを伝承するための冊子を発行・配付し、地域文化の活性化を行った

団体名:津山だんじり保存会館
代表者:延原宏 所在地:奈義町 設立年:1999年 メンバー数:48名
助成年度:2019年度 教育文化活動助成

活動の目的

「津山まつり」は、慶長8年森忠政によって築かれた城下町をだんじりが練る姿が見どころの一つである。「津山だんじり」には、宵祭り・本祭りとも各町内の子供たちが乗ることになっている。しかし、全国的な少子高齢化の流れは津山市でも顕著であり、津山まつりに関連する歴史を伝承し、活性化を図る取り組みは必須である。こうした背景から、津山まつりをまとめた冊子による情報発信を通し、地域の活性化を図る。

活動の内容及び経過

これまで、津山だんじり保存会館の運営は本会前会長の延原誠が行ってきた。しかし、前会長は、交通事故のため、平成30年10月20日に急逝した。これにより、津山だんじり啓発の活動が困難になっている。
また、これまでの調査活動を元に作成された「津山だんじり保存会館Web」の更新を行うための取材活動ができなくなっている。津山だんじり保存会館Webサイトの継続を望む声が、津山祭り関係者を中心に聞かれていたことから、Webサイトの情報に現在の取材データを加え、冊子として発行することで後世に「津山だんじり」の文化を継承していくことを目指して編集活動を行った。

活動の成果・効果

津山のだんじりは、県指定重要有形民俗文化財の約50臺のだんじりが、400年の歴史を持つ「津山まつり」を盛り上げてきている。
津山だんじり保存会館Webは、こうしただんじりを津山まつりの情報と共に、約300ページ近くの膨大な情報量で作成してきている。こうした貴重な情報を後世に伝えるとともに、地域文化として津山まつり活動の活性化を目指すために「津山祭り徹底ガイド(そーやれ津山)」の発行と配付を行い地域に長く愛される祭りとしての啓発活動に貢献した。

今後の課題と問題点

  1. 今後も継続して「津山祭り完全ガイド(そーやれ津山)」の発行と配付を行う。
  2. 配付対象は、津山市内の観光関連機関・施設・取材対象の神社仏閣に製本した「津山祭り完全ガイド」を設置する。
  3. 津山市民はもちろん、津山市を訪れる観光客をターゲットにする。
  4. 津山祭りや祭り関連のイベントでの配付は、徳守だんじり若頭會・津山市職員の協力による配付活動を展開する。
  5. 日本国内向けの情報発信となってしまっている。

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