「立石おじさんの語りの学校」を全6回開講し、32名に修了証を授与した
代表者:田村洋子 所在地:津山市 設立年:2012年 メンバー数:7名 助成年度:2019年度 教育文化活動助成
活動の目的
昔話しの楽しさ、優しさ、温かさ、力強さ、方言の良さなどを後世に伝えたい。そのためにはを増やし、若返りを図ることが必要で、また、語りや語り活動に幅と厚みをもたらす男性の語り手を育てたいと考えた。そのために、日本民話の会会長の立石憲利先生から直接指導を受ける場を作り、津山市だけでなく県北地域の人たちにも語りを学ぶ機会としたいと考えた。
活動の内容及び経過
1)4月末、「立石おじさんの語りの学校」の受講者募集のチラシが出来上がる。市内図書館(本館・加茂・勝北・久米)と市内公民館(中央・加茂・勝北・久米・城西・城東・西苫田)へ利用者・来館者向けに設置を依頼する。また、いろりばた会員は各自、友人知人などへ配布し受講案内をする。
2)5月10日:新聞各社とテレビ津山へチラシを持参し記事掲載や放送を依頼する。結果30名の定員に対し、45名(内男性3名)の希望有り。立石先生に相談し45名全員受講生とする。
3)
6月12日語りの学校がスタートする。出席者33名。
前半:講義「民話の語り入門」〜誰でも語り手になれる〜、立石先生の講義が始まる。
後半:2つの短い話「ネズミの商売」「くさかった」を語ってみる。最初は、いろりばたの田村が語り、それを聞いて受講生が語ってみるという方法をとる。
6月19日出席者34名。前半:講義(立石先生)。
後半:「月と日と雷の旅」「ウズラとキツネ」を前回と同じ方法で語ってみる。
6月26日出席者34名。前半:講義(立石先生)。
後半:「カエルとヘビ」「なんの巣」を前回までと同じ方法で語ってみる。
7月3日出席者35名。前半:講義(立石先生)。
後半:「ままこと魚」「伝・お久・仁四郎」を前回までと同じ方法で語ってみる。
7月10日出席者35名。前半:講義(立石先生)。
後半:立石先生の語りを聴く・・「桃太郎」「ホトトギスの兄弟」「げなげな話」「雉鳩の話」「黒・白」。
7月17日(最終日)出席者44名。発表会と修了式を行う。
初めて語りを学んだ人15名が語りを発表する。発表会終了後、5回以上受講した32名の受講生が、立石先生から一人ずつ修了証書を授与される。
活動の成果・効果
- 津山市以外(奈義町・勝央町・美作市・鏡野町・美咲町・久米南町)からも多数の参加者有り。毎週30名以上の人が集ったというのは、如何に立石先生の指導を待ち受けていたかがわかる。
- 初めて語る20名と活動中の先輩方の横の繋がりを得ることが出来た。
- 美咲町からの初めて受講した6人で新しく語りの会を発足する事となった。
- それ以外の初めての人達は、現在ある語りの会でそれぞれ活動する予定である。
今後の課題と問題点
- 多数の参加者で会としては盛況だったが、男性と若い人の参加が少なかった。
- 語り部は地味な活動である。スマートさがなく田舎っぽい、年寄りくさいとイメージが今一である。どうすれば興味を持たれるか、一緒に活動してもらえるかが課題だと思う。