よりよい未来の『ジブンゴト化』 マイプロジェクトで創る“志”の好循環
代表者:藤井剛 所在地:井原市 設立年:2017年 メンバー数:29名 助成年度:2019年度 教育文化活動助成
活動の目的
自分の中にある“こうあってほしい”を実現するための『マイプロジェクト』(以下、マイプロ)を若者と大人が一緒に創ったり、想いや実践を発表し合ったりする活動を通して、誰もがよりよい未来を創り出す当事者として、それぞれの目標【=志】の実現に向けた自分なりの一歩【=志事】を踏み出すための“追い風”を創り出す。
活動の内容及び経過
- 6.8(土)〜9(日)、井原市美星町星の郷ふれあいセンターにて『コノユビトマレ合宿(キャンプ)2019』を開催。県内外から中高生、大学生、一般合わせて約80名が参加して『マイプロ』づくりに取り組んだ。リピーターも然ることながら連携団体以外からの中高生参加者が増加し、県教育委員会の鍵本教育長をはじめとする視察・激励も増え、活動に対する認知の広がりと関心の高まりを感じた。参加した中高生は、大学生や大人たちと意見を交わしながら、様々なワークを通して創り出したマイプロを発表し合い、実践への意欲を高めていた。
- 11.4(月)、岡山大学文法経講義棟にて『ジブンゴト学会2019』を開催。県内外から中高生、大学生、一般合わせて約100名が参加し、そのうち16組の中高生が実践してきたマイプロを発表した。本会は、今年度より「全国高校生マイプロジェクトアワード」の発表会機能も有し、2組を中四国サミットに推薦した。本会にも岡山県教育委員会の鍵本教育長をはじめ、県議会、県内企業やNPOなどから多くの視察・激励をいただくとともに一般の観覧希望者が増え、手応えを感じた。中高生たちはマイプロの発表はもちろん、大学生や大人たちとの意見交換を通して、多くの新たな気づきや学びを得られ、満足した様子であった。
活動の成果・効果
参加者や観覧・応援者(視察・激励を含む)の増加については前述のとおりであるが、今年度の取組では以下のような事務局側の体制の変化が活動の成果・効果として挙げられる。ひとつは、活動も3年目を迎え、それぞれの取組に対する経験やノウハウも蓄積されてきたことに加え、メンバーの拡大により新たな知見も取り入れることができており、様々な面で活動のブラッシュアップを図ることができてきたことである。もうひとつは、合宿・学会ともに、以前は高校生として参加していた者が大学生として、大学生として参加していた者が社会人として運営サポートに加わり、全体進行や各グループのファシリテートはもちろん、活動内で行うコンテンツの企画・運営にも積極的に参加するなど素晴らしい存在感を発揮したことである。中には運営サポーターを申し出てくれた高校生もおり、彼らがしっかりと役割を果たして活躍する姿を見た中高生からは、自分たちも早く成長し、志事人Tシャツを着て志事人として活動したいとの発言が出されるなど、次世代育成の観点からも成果・効果を感じた。繰り返し活動を続ける中で活動内容の進化・深化が生まれ、それがメンバーや参加者の進化・深化を生み出していることは理想的な好循環と言え、今後も本事業に関わる多くの人がよりよい未来の実現を自分事としてとらえてアクションを続ける「志」をもった「志事人」となるよう取組を充実させていきたい。
今後の課題と問題点
一般の観覧・応援者が増える中で、中高生のプライバシーや安心・安全をいかに担保するかが課題と言える。また、岡山県教育委員会が主催する発表会と全国高校生マイプロジェクトが主催する中四国サミットとのすみ分け、役割分担についても課題と言える。