6月・12月・2月に倉敷美観地区内にて開催した

団体名:温羅カフェ
代表者:小野朋子 所在地:岡山県 設立年:2018年 メンバー数:6名
助成年度:2019年度 教育文化活動助成

活動の目的

地方創生や地域データ活用に興味関心のある方や高校生を対象にワークショップを開催。RESAS(地域経済分析システム)のデータ分析を柱としている。地域の現状について、根拠を持って考えることできる。自分の頭で考え、職務につなげている方々の話題を真ん中に、質問から議論を深める。特に若い世代に参加し、地域や地域課題に職務として取り組んでいる大人の姿に触れてほしいと考えている。

活動の内容及び経過

6/15(土)倉敷物語館「とことんRESASワークショップ」14名の参加
RESAS活用を中心に、熱いトークの三時間となった。三本の話題提供では、行政として、政策立案とその具体化までの話を市役所の地方創生担当者政策推進課の担当者としての苦労と模索など、データを元に市を何とかしようとする心意気を感じた。続いて、民間企業の立場として機械製造業がRESASを活用してビジネス創出の可能性を探る。除菌殺菌の消毒機械メーカーによる新たなニーズ発掘を模索し、したいこと、売りたいものがはっきりしているからこそのオリジナルな視点を感じた。最後は、教育現場でのRESAS活用を話題とした。商業学科は、地域経済や地域課題に直結した実学であり、KKO(勘、感覚、思い込み)ではなく、根拠に基づいて考えることやお金はもとより数字を使うことも大切にした探究事例などから、地域探究や活性化について考える時間となった。オブザーバーとして参加の一般社団法人データクレイドルさんは、RESASだけではなく、高梁川流域圏ポータルサイト「データアイ」などの利活用が紹介された。さらには、ドリルダウンした情報の見方、考え方を学んだ。

12月21日(土)倉敷美観地区語らい座大原本邸12名参加
今回の話題提供は、「地域×教育をつなぐ」として、地域・教育魅力化プラットフォームの奥田麻依子さんは、全国で教育×地域のより大きなうねりを作るプロフェッショナルをお迎えした。
春名久美子さんは、津山市中心部の古民家をリノベーションした情報発信交流拠点「ZibaPlatform」企画運営されており、津山地域の若者と地域との中継役になっている。学校やオフィスの働き方改革を進めるコクヨの久保田さんや語らい座の山下陽子館長には、地域×教育をそれぞれの視点で熱く、深く語っていただいた。閑話休題として、最終審査会を経たばかりの「地方創生☆政策アイデアコンテスト2019」に応募し、地方創生担当大臣賞を受賞した倉敷商業高校の政策アイデア作品「朝ごはんに商機あり温羅めし」の報告もあった。

2月9日(日)高校生企画地方創生☆政策アイデアコンテスト実現化に向けて
アイディアコンテストに応募した企画は、倉敷の町に来訪する観光客やビジネスマンを対象とした朝ごはん企画である。観光地の朝を楽しみ、地域の産物を食材とした朝ごはんを提供するもので、これを実現するため、倉敷商業高校生徒と津山東高校食物調理科の生徒がコラボレートした企画のキックオフミーティング。温羅カフェで地方創生を考えてきた大人たちがサポータとして見守った。

活動の成果・効果

「地域のことジブンゴト」として、スタートした温羅カフェ。地域と教育をつなぐ話や、ちょっと専門的なRESAS(地域経済分析システム)のあれこれをやわらかく、ゆる〜く考えてみる。岡山からデータ分析の面白さが広がり、ビジネスや文化に広がっていくささやかな一歩になっている。

今後の課題と問題点

RESASから見える岡山を広く発信していくことが課題である。温羅カフェの参加者だけでなく、今後は、2年間で得た知見をより広く発信していきたい。

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