「Vtuberハッカソン2019 岡山大会 in 高梁」と「ゲームジャム高梁2019」を開催

団体名:一般社団法人クリエイティブシティ高梁推進協議会
代表者:石井聡美 所在地:高梁市 設立年:2018年 メンバー数:5名
助成年度:2019年度 教育文化活動助成

活動の目的

コンテンツ制作を志す県内外のクリエイターを対象に、協働でゲームや映像作品を制作するイベントを開催する。この開催を通じて、若手には経験の場を、プロやアマチュアにはネットワークづくりの場を提供する。

活動の内容及び経過

本年は、2つのハッカソンイベントとeスポーツイベントを組み合わせて「クリエイティブフェスティバル高梁」として開催した。

10月12日(土)・13日(日)「Vtuberハッカソン2019岡山大会in高梁」
参加人数:42人。
会場:吉備国際大学国際交流会館
イベント概要:オリジナルのVtuberキャラクターと番組をゼロから作り出す。今回は6つのチームに分かれて製作した。前回優勝者が結成したVtuberチームmilimiliや、吉備国際大学のVtuber専任講師「朝霧けい」も応援に参加した。参加者は事前に開催された勉強会で、機材の扱い方などを勉強しており、幸いにも台風の影響もなく無事6つの作品が完成した。岡山大会の優勝者は、チーム「neoちゃかぽ軍団」の「ばぶぅ!Honeyのでびゅーだよ」。「会いに行けるVtuber!」をコンセプトに、VRコミュニケーションスペースVRChatを使って、他のユーザーとコミュニケーションを取っている様子をまとめた番組。この作品は、2020年1月18日に東京で開催された「2019プレミアム大会」で、東京、島根、大阪、会津若松、沖縄、福岡、石川・福井の8会場で選ばれた作品を押さえて、最優秀賞を獲得した。

10月19日(土)「eスポーツ高梁」
会場:ポルカ天満屋ハピータウンセンターコート
イベント概要:高梁市内の商業施設「ポルカ天満屋ハピータウン」センターコートにおいて、ゲームのイベントを開催した。ステージイベントとして、岡山eスポーツ研究会の協力を得て、「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」のエキシビジョンマッチを開催。また、ゲームの試遊台を設置して、スタッフが訪れた子どもたちと一緒にゲームを楽しんだ。

10月26日(土)・27日(日)「ゲームジャム高梁2019」
参加人数:41人
会場:吉備国際大学国際交流会館
本年で5回目を数えるゲーム開発ハッカソンイベント。2日間約36時間で1本のゲームを企画し、完成を目指す。今年は学生やインディー開発者など41人が参加し、6チームに分かれてゲーム開発を行った。また本年は岡山放送局の協力により、マスコットキャラクター「OH!くん」のイラストや動画を使ったゲームも作られている。近年は県南の専門学校が多く参加しており、参加者の経験値も貯まってきていることから以前に比べて、製作されるゲームのクオリティや完成度が高くなってきている。香川県や兵庫県など近隣県からの参加者もあり、それぞれの県内コミュニティとの交流がはかれている。

活動の成果・効果

これまで、ゲーム開発者コミュニティと、実況者、eスポーツなどのコミュニティはそれぞれに独立していたが、共同のイベントを開催することでお互いの活動に興味を持ち、「Vtuberハッカソン」の参加者が「ゲームジャム」にも参加するといった形で、コミュニティ同士の交流が進んだ。また、「Vtuberハッカソン」では岡山の最優秀作品が全国大会でも最優秀賞に選ばれ、クオリティの高さを証明することになったことは喜ばしい。

今後の課題と問題点

参加人数の増加に伴い、参加者の食事代を主宰者側で負担するのが難しくなっている。地域の協力を得るなど、方法を考えていきたい。また、国際交流会館は市街地から離れているため、開催していることが一般の耳目に登りにくいことも課題としてあげられる。

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