楽器演奏を体験することで感動や楽しみを感じるプログラム
代表者:中村徹夫 所在地:備前市 設立年:2017年 メンバー数:17名 助成年度:2018年度 文化活動助成
活動の目的
学校の部活動において、顧問の先生が必ずしも、その部活動の専門ではありません。子どもたちは、実際の演奏や、楽器の扱いを教えていただける環境が乏しくなっています。これは、現状では改善が困難でもあり、そんな中でも、地域に、音楽活動にと、先生の負担も大きいのですが、子どもたちも、楽しさよりも活動実績や成果が求められている一面をもっています。このような、子どもたちに、楽しさを実感でき、意欲の出る、環境づくりの支援を目的としています。
活動の内容及び経過
岡山フィルハーモニー管弦楽団の演奏者を迎えて、楽器に興味がある方、楽器経験者で離れている方、また、演奏を始めたい方、演奏をしている方、それぞれに応じた基本演奏・演奏でぶつかっている課題、楽器の扱いや特性などを、実演を交えて教えていただくこと、楽器演奏を体験することで感動や、楽しみを感じていただくことをプログラムとする。
このような内容を、教育委員会と共に確認した上で、実施するにあたり、各学校の様子や予定、地域の予定、行政の予定などを確認し、チラシの作成と配布、受付方法などを打ち合わせ。関係団体の協力では、演奏者の予定、プログラムの打ち合わせなどに曲目や楽譜準備、貸し出し楽器の点検、リペアーなどの準備、会場準備、活動の目的、呼び掛け、参加者の状況連絡を互いに協力いただきました。団員の協力も、各学校で部活動の顧問共々相談しながら、子どもたちに話しかけながら、活動の実態や、子どもたちの様子、部活動での意識していること、課題等々を聞きながら、それぞれが、ワークショップの内容や必要性を確認していきました。
楽器体験では、特に、弦楽器に触れることが少ないため、子ども用の分数バイオリン・チェロなどを実際に貸し出し、楽器の構造や、音の出る仕組みなどを教えていただきました。さらに、実際に音を出し、プロの演奏者と共に演奏をするところまでを体験しました。その時の感動は、得も言われないほどの笑顔でした。
活動の成果・効果
このようなチャンスを望まれている学校の先生には、喜ばれて、子どもたちを参加させたいとの声をいただきました。また、参加する子どもたちの使用する楽器も、現在学校で使用しているもので参加を可能にしてくださり、本当にありがたく、子どもたちの活動支援のための輪が広がっています。参加した子どもたちは、体験者では、バイオリンをしたい、「そんな機会を見つけられました。」と親子で、当団の練習日に参加者が来ています。楽器の演奏では、中学生が吹奏楽部の今後に向けて、「もっと、本物の演奏を聴いて勉強したい、ほかの学校の部活動も知りたい」と意欲が出てきました。
今後の課題と問題点
地域では、様々な楽器の演奏者を迎えて、それぞれ楽器演奏の基本的に学べる機会や、拠点を継続的に行っていくことが重要なことはわかりましたが、学校との連携をしながら、子どもたちが参加しやすくしていく方法を探る必要があります。
まだ、問題点ではありませんが、施設の関係上、楽器の種類によって、弦楽器と管楽器に実施日を分けて実施しました。
また、プロの演奏者をお願いする費用負担も大きく、活動に地元からの協力が得られ、費用的に支援していただくことも大きな課題です。