岡山の演劇・映像文化を支えるアーティスト達が集結した公演『髑髏城の七人』
代表者:八木景子 所在地:岡山市 設立年:2006年 メンバー数:5名 助成年度:2018年度 文化活動助成
活動の目的
岡山という一地域から発信される演劇・舞台の限界に挑戦する企画・公演の実現。
また岡山で活動する劇団やダンスカンパニー、芸術家、TVアナウンサーやマルチタレントにいたるまで、様々な舞台、映像で活躍する面々を一同にキャスティングし、多様なジャンルのアーティストたちのコミュニケーションを推進し、地域の文化の発展と未来に繋がる交流及び作品作りを行う。
活動の内容及び経過
日本演劇界で絶大な人気を誇る「劇団☆新感線」の最高傑作、『髑髏城の七人』を県内有数の劇団の主催者、ダンスカンパニーの主催者、TVアナウンサー、マルチタレント、また東京でも活躍する岡山に縁の深い俳優陣、県内屈指のアーティスト陣で挑んだ。イオンモール岡山5階併設「おかやま未来ホール」という会場の好立地もあり、1004人を動員した。
活動の成果・効果
既に記載の通り、多様なジャンルのアーティスト達が集結したことにより、想像以上にエンターテインメント性の高い作品となった。また、取り扱った作品の効果もあり、岡山での地方アマチュア団体が作った作品という枠組みを超え、「プロの演劇作品」といった認識での評価がお客様から非常に多かった。
評価が高かった部分をいくつか挙げると、
●プロで活躍する岡山にゆかりのある俳優を主役・準主役に起用したこと。
元々岡山在住で、岡山での役者経験も多数持つ俳優を主役に抜擢。東京でプロとして経験していることもあり、舞台上での活躍はお客様を大変魅了した。
東京で活躍する劇団の主宰を準主役で抜擢。自身は岡山県内の芸術団体との企画で岡山で広く活動を行っている。また主催劇団も岡山での興行を何度も開催しているので、県内の舞台関係者にも広く認知されている。実力でお客様を魅了していることもさることながら、東京や各地方での興行でファンが多く、他県からの来場に繋がった。
●地方局TVアナウンサーが役者で出演したこと。
TVでも顔なじみのアナウンサーが役者として参加。各テレビ局や新聞での告知に寄与したこともさることながら、来場した県内のお客様から親しみの声が上がった。
●また、地方の芸術・文化団体の場合、客層が県内、それもどうしても舞台や芸術に近い人達に偏ってしまう。そこを広く一般のお客様に来場していただくこと、岡山県外からも来場していただくことを強く意識した。
会場は地方の一団体としては破格のイオンモール岡山併設の「おかやま未来ホール」を会場として使用。駅からの好立地を活用した。
全国興行の映画製作を行った方にご助力いただき、SNS発信はもちろん、上記でも記載したTVアナウンサーやマルチタレントを中心に囲み取材を行った。各TV局への出演も積極的に行い、県内の広報活動に力を入れた。
●多様なジャンルで取り組んだ本企画は、当初想像していた以上に各団体や個人の交流に寄与し、それぞれの未来への挑戦のきっかけとなった。
今回の『髑髏城の七人』という一作品を作る過程はもちろん、その後の広く・深い交流の一助となり現在に至る。また次世代を担う者たちの刺激となり、未来の岡山の芸術・文化の発展がさらに期待できる一つのきっかけの企画となった。
今後の課題と問題点
- 収支面と舞台・製作スタッフの人材不足があげられる。
- 作品のクオリティや集客性を重視したため、収支面でのバランスに苦慮した。
- また当日の舞台や受付のスタッフ、運営する上での製作スタッフの人員不足が著しく、今後の強い課題となった。