おおさ源流公園でのディキャンプを自主的な活動として実施した
代表者:原悠太 所在地:岡山市 設立年:2001年 メンバー数:20名 助成年度:2018年度 教育活動助成
活動の目的
平成29年度の助成活動での経験を通して新しい発見や行動があった。体験した活動には見通しをもつことができると思われ、さらに自分の役割をもって計画・実行にかかわり主体的に取り組むならば、新たな活動につながり、自分を受け入れ、今の世界から一歩踏み出していくきっかけになると考えた。
活動の内容及び経過
6月、ボランティアの作成したアンケートをもとに活動場所、時期、内容を検討する話し合いがスタートした。アンケートの回答者の中で6名が「自主的に計画、実行等に参加する」と表明した。実際には中学生3名、高校生1名、ボランティア3名、スタッフ2名が継続して参加した。活動場所は希望の多かった昨年度と同じおおさ源流公園、日時はバスの予約がとれた10月14日に決めた。
9月の話し合いではアンケートをもとに昼食はBBQ、活動はカヌー、散歩、芝生遊び(おにごっこ、バトミントン、水鉄砲遊び)、自由遊びを選び、各内容について役割分担を決め、担当ごとに内容を考え、準備をすることになった。雨天の場合どうするかという課題では、雨天でもBBQができる場所を中学生がスマホをいかして候補地を探し出す素早い対応があった。
次の話し合いでは、それぞれが考えた具体的な計画を持ち寄り、カヌーの予約、芝生遊びの道具の準備と不足しているバトミントンの購入、BBQ昼食の食料計画と買い出し計画を確認した。さらに、普段はゲームを通してつながっている中学生と高校生の2人にバスの中でレクリエーションをしたらどうかと声をかけると迷いながらも引き受け、その後2人はラインで連絡を取り合って相談し準備を進めた。そのことがゲームをこえた関係を深めることになったように思う。
直前の最終打ち合わせで、それぞれの役割を確認し、買い出しなどを行った。
10月14日当日は天気に恵まれ、22名の参加者で出発した。1時間半のバスの中のレクリエーションは高校生と中学生の2人に司会進行を全て任せた。自己紹介、ビンゴゲーム、謎解きクイズなど2人は時間いっぱい使い、楽しく盛り上げてくれた。ビンゴゲームの景品も駄菓子屋で購入し、全員分個別に袋詰めされていた。
昼食の準備はボランティアを中心に参加者の父親たちのサポートで素早くでき、BBQや焼きリンゴ、焼きいも等完食した。その後の活動は、交代でカヌーに乗ったり植物採集しながら散策を楽しんだりして過ごした。芝生ではボール遊びやおにごっこをしていたが、そのうち水鉄砲や水風船に興じぬれながらも歓声をあげて思いきり走り回っていた。
帰りのバスの中でも、当然のように2人はクイズや怖い話、感想を聞く等して役割を果たし楽しませてくれた。
今回の活動の振り返りをかねてお楽しみ会を12月に行った。この計画もボランティアと2人の司会コンビが中心で話し合い、みんなで協力して料理を作ることになり、当日はすき焼き鍋を楽しんだ。
司会をした2人の協同関係は、その後「お化け屋敷」を計画し、スタッフに許可を取りながら参加を呼びかけるポスターや仕掛けを作り1月13日実行した。
活動の成果・効果
今回の活動はゆっくりではあったが、主体的に取り組んだ経験となった。あかねにやってきたころ個室で1人で過ごしていた若者が人前でも積極的に行動できたことは、自分を表現できる場と気持ちがあれば力を発揮でき、さらに仲間とつながるきっかけになったと実感した。
今後の課題と問題点
不定期的な参加者に対して、継続的に取り組む活動を個人だけではなく集団としての視点から位置づけていくこと。