アートを通じて矢掛町の新たな魅力を発掘
代表者:奥村美恵 所在地:岡山県 設立年:2016年 メンバー数:12名 助成年度:2017年度 文化活動助成
活動の目的
アートを通じて矢掛町の新たな魅力を発掘し、地域の賑わいを創出するとともに、芸術家と町民の双方向かつ持続的な交流を促す物的人的仕組みを構築することを目的とする。
矢掛町では、将来を担う子どもたちに矢掛の文化・産業などを承継する目的で、「やかげ学」を高校の授業に取り入れたり、「やかげ小中高連合(YKG)」を組織したりするなど、様々な活動が行われている。当団体は、このような地元での取り組みに、アートという新たな視点を取り入れ、より多様性寛容性のあるまちづくりを行っていきたい。
活動の内容及び経過
やかげ芸術街道2017(平成29年10月14、15日)の約半年前から、当団体とやかげ芸術街道の広報を目的として、矢掛町日曜朝市や行灯祭りなどの地元行事にアーティストとともに出店し、ダンスパフォーマンスや、仮面、石材彫刻の展示、石彫刻ワークショップ、矢掛町の特産品を用いた飲食の提供などを行った。
やかげ芸術街道2017当日は、半年間の活動の発表や来場者の参加を目的として、中心となる6組のアーティストが矢掛町に集い、イベントのフィナーレを飾った。
活動の経過は以下のとおり。
平成29年4月9日矢掛町日曜朝市に出店。
平成29年5月27日やかげ芸術街道2017出発式を実施。
平成29年6月10日矢掛町日曜朝市に出店。
平成29年7月9日矢掛町日曜朝市に出店。
平成29年8月26日矢掛町行灯祭り出店。
平成29年9月10日矢掛町日曜朝市に出店。
平成29年10月14、15日やかげ芸術街道2017を実施。
平成29年10月1日〜同年11月30日
街道沿いの商店に作品を展示(第1期)。
平成29年12月3日〜平成30年2月28日
街道沿いの商店に作品を展示(第2期)。
やかげ芸術街道2017の主な参加アーティスト(順不同)
岩本雄基(仮面作家)/杉本克敬(フードアートコーディネーター)/やの会(作家グループ)/山口佳子(パフォーマー)/平川めぐみ(衣服作家)/坪井裕(映像作家、DJ等)/松村晃泰(彫刻家)
※そのほか、多数のアーティストにご協力いただきました。
活動の成果・効果
- 定期的に町の行事に参加することで、地元の取り組みにアートという視点を加えることができた。
- 商店や古民家、街道を舞台に各芸術家が表現を行うことで、普段とは異なる角度で町の魅力を発信することができた。特に芸術街道当日は多くの来場者が矢掛町を訪れた。
- 矢掛町出身の亡歌人の歌集を題材に絵画作品を制作、展示することで、地元歌人の顕彰を行うことができた。
- 芸術家に表現の場や機会を提供することができた。また、これをきっかけに町外の芸術家と矢掛町との接点が生まれた。
- のみぎりやダンスなどのワークショップなどを通じて、地域や年齢、性別を超えた交流の場が生まれた。
今後の課題と問題点
・参加型のイベントの運営
当初の予定では来場者の参加型というコンセプトを重視していたが、これを実現できたのは一部の活動にとどまった。
・集客
団体、イベントのPRのために地元の行事に参加したり、大量のチラシを配布したりしたが、特に2日目は雨天ということもあり、来場者が少なかった。
・活動を支える人員の不足
イベントの規模に比して人員が不足していたため、運営の細部にまで手が回っていなかった。チラシやSNS等でサポーターを募ったが、十分な効果は得られなかった。