モンゴル国の民族楽器である馬頭琴とドンブラ演奏をとおして異文化を知る

団体名:ワールドカルチャーパーク実行委員会
代表者:細谷祐介 所在地:総社市 設立年:2011年 メンバー数:10名
助成年度:2016年度 文化活動助成

目的

ワールドカルチャーパーク実行委員会は平成23年に発足。これまでに遊牧の民の調べコンサートを7年連続で開催してきた。(学校公演16回一般公演9回)毎年岡山県内各地で開催し、述べ3000人以上の方々にお聴きいただき好評を得ている。モンゴルで文化勲章を受賞した馬頭琴奏者のアマースレン・ドルジパラム氏とヨンドン・ネルグイ氏の演奏、ドンブラ奏者のリヤス・クグルシン氏の演奏、西村幹也氏のスライドショーによるモンゴル文化の解説などを通して、広くモンゴルの文化を広めることを目的に活動している。

内容・経過

〇平成28年10月20日(木)CHALLENGED一般公演来場者60名
馬頭琴奏者アマースレン・ドルジパラム氏とヨンドン・ネルグイ氏による一般向けランチタイムコンサートを開催。
〇平成29年1月20日(金)倉敷支援学校学校公演小中高生教職員300名
馬頭琴奏者アマースレン・ドルジパラム氏とドンブラ奏者リヤス・クグルシン氏による学校向けコンサートを開催。
※どちらの公演でも西村幹也氏がスライドショーによるモンゴル文化の紹介や曲の解説、楽器の説明などを行う。

成果・効果

○10月の一般公演では、初の平日ランチタイム開催となった。これまでは土日に開催してきた一般公演であったが、平日の昼間に時間のある新たな客層の方々にご来場いただけた。飲食しながら聴く公演ということで演奏の邪魔にならないかと心配されたが、コンサート開始前に食事を済ませた方がほとんどで、みなさん演奏に聴き入っていた。また、2名の馬頭琴奏者の共演ということで、全く違った馬頭琴の音色や演奏スタイルを楽しむことができた。
○1月の学校公演では、小学生から高校生、教職員と幅広い年齢層の方々にお聴きいただけた。馬頭琴とドンブラという日本ではあまり馴染みのない楽器の音色を聴くことのできる貴重な機会となった。日本の子どもたちが知っているような曲を一切演奏しないコンサートであるにもかかわらず、障がいを持った子どもたちの最後まで聴き入っている様子が大変印象的であった。また、ノリの良い曲では、立ち上がって声を出したり踊り出す子どももいて、終始和やかな雰囲気の中でのコンサートとなった。

今後の課題と問題点

馬頭琴やドンブラの演奏を通して子どもから大人まで幅広い年齢層の方々にモンゴルの文化に触れることができる貴重な機会となった。2003年に始まったこのコンサートは毎年1月から3月までの期間に日本全国各地で開催されているが、出演者の高齢化が進んでいる。来年度は同じ演奏者を招聘しての開催が決定しているが、今後も長く継続していくには新たな演奏者の発掘が必要であると感じている。また、コンサート以外に馬頭琴やドンブラの楽器に直接触れることのできる機会を設け、民族楽器をより身近に感じてもらえるようにしたい。さらには、モンゴルの料理や民芸品、遊牧民の遊びなど、音楽以外にも幅広くモンゴル文化に触れることのできる機会を設けることができればと考える。

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