盆踊りで世代を超えた交流づくり「長船夏祭り」

団体名:SET-O-UP
代表者:吉近翔大 所在地:瀬戸内市 設立年:2014年 メンバー数:28名
助成年度:2015年度 文化活動助成

目的

盆踊りを通して世代を超えた交流を図り、福岡の夜市で瀬戸内市の食の魅力を発信・体験できる場を提供し、瀬戸内市の活性化に繋げることを目的とします。

内容・経過

8月8日(土)第2回長船夏祭りを、長船スポーツ公園にて開催。福岡の夜市、盆踊り、抽選会などを行い、来場者数は約3000人。
2015年4月より募金活動、地元企業への寄付金の依頼、盆踊り指導の準備等、開催に向けての活動をスタートさせました。開催日が近づくにつれ、地元の小学校への盆踊り指導や福岡の市でのPR活動等、周知活動に注力。同時に会場の中心となるやぐらの組み立ても行い、組み立てにはかつての長船夏祭りの中心メンバーが、トラックの貸し出しや組み立て指導をして下さるなど多大な協力得ることができました。
開催1週間前から、テントや机、椅子等借り物の会場への持ち込みや、やぐらの組み立て・配線など本番に向けて会場の設営準備を行い、本番当日を迎えます。当日は当団体メンバーだけでなく、以前の夏祭りの中心メンバーやボランティアスタッフらも準備に協力頂き、会場設営の仕上げにかかりました。そして迎えた本番は心配されていた天気も問題なく、各イベントも予定通りに進行・完了いたしました。昨年はほとんどの夜店で開始早々に売り切れが続出するなどの問題も発生しましたが、今回はそういった問題も発生することなく来場者を瀬戸内市の食材でもてなし、共に踊り、定刻通りに祭りを終えることができました。翌日は早朝から、やぐらの解体やゴミ拾い、テント・椅子等の返却など片づけを行い、地元住民の有志の方も片づけに参加してくださるなど、より地域に密着した祭りに成長したことを感じました。
祭りを終え、お盆休みを挟んでの20日には反省会を行いました。今年の問題点や来年に向けての改善点を確認し、協賛企業への報告物の用意を行いました。9月からは次の活動(竹取物語)へ向けての用意を行っております。

成果・効果

今年も多くの来場者を迎えることができ、より多くの人に地元の食文化の魅力を味わってもらうことができました。また、メインとなる盆踊りに、80年代のヒット曲を採用したことにより、あまり盆踊りに馴染みのない層の参加を促すことにも成功。盆踊りだけでなくうらじゃ音頭でも、来場者を巻き込み会場全体で踊ることができ、多様な世代が一緒に踊ることで、目的としていた世代を超えたコミュニケーションを図る場となりました。出店においても、今年は邑久町・牛窓町からの出店も増え、旧3町の偏りを少しでも解消できたと思います。また、準備にあたって以前の夏祭りの中心メンバーの協力を仰ぐことにより、町おこしに協力的な人脈を発掘することができた点は、今後の活動や瀬戸内市活性化に向けて大変貴重な財産となると考えます。

今後の課題と問題点

12年も途絶えていたことや祭りの名称から、旧邑久町・牛窓町への周知活動が難しく、瀬戸内市全体の祭りに成長させることが必要と考えます。また、当団体メンバーの中心が20代後半と、生活環境の変化によって積極的に準備活動に従事できるメンバーが不足し始めている点が、今後活動を続けていくうえでの問題点となっております。

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