ダンスを誰もが身近に触れ、理解できるためのワークショップと公演

目的

現在岡山においてのコンテンポラリーダンスの公演が少なく、どのようなダンスか知られにくい。また、コンテンポラリーダンスのダンサーもダンサーとして育成され、活動するための場がほとんどない。そのような負の現状を解消するために継続的に続けていくことができる活動を行う。

内容・経過

R40DANCEPROJECT2015
★「しじゅうだんすじょう」計13回開催
（毎月、県内外で活躍するコンテンポラリーダンスの講師を招いて、踊るための基礎的な体作り、基本的な作品創りについて「だんすけいこ」（ワークショップ）を行い、その後「だんすみせば」と称し、講師自らによるショーイングまたは作品の映像鑑賞・解説の場をもち、定期的にコンテンポラリーダンスの催しが行われている場をつくる。参加費：だんすけいこ3,000円（開催時間により変更あり）だんすみせば1,000円
講師：目黒大路・星加昌紀・大谷燠・文
延べ参加者数「だんすけいこ」111人「だんすみせば」133人
★「踊場odoribaVol.3」
（公募により全国の若手振付家・ダンサーが岡山に集まり、自由な発想を持って新作を発表する実験的踊場。前売りチケット2,000円当日チケット2,200円）
2015年10.18、14:00〜、17:00〜
作・出演者：加藤朱万里・関美乃里・高須悠嵩・能勢基希・山崎モエ・山本和馬話場Hanashibaアドバイザー：目黒大路会場：上之町會館来場者数47人
★「遭遇を発端とするダンスクリエーションラボ上村なおか作品『眇眇』」
（国内外で活躍する振付家・ダンサーを招き岡山で本格的な作品をクリーエションし上演する。参加出演料20,000円前売チケット1,500円当日チケット1,800円）
2015年11.30〜12.6クリエーションワークショップ講師：上村なおか
2015年12.6、19:00〜作・振付：上村なおか出演者：上原真澄・高谷楓・武内浩一・田中麻美・田路寿乃・堀川裕樹・松永亜紀子・山口佳子会場：すろおが463来場者数29人

成果・効果

「踊場odoribaVol3.」「遭遇・・・」では、東京・高知・神戸など県外からの出演参加者があり、岡山で活躍するものにとって刺激を受け交流するきっかけとなった。
「遭遇・・・」の講師・作・演出の上村なおか氏からは体の微細さをとらえ調整しそれを表現に結び付けていくための方法を作品づくりを通して学び、参加者にとってのこれまでの体に対する感覚の概念の変化となった。
「しじゅうだんすじょう11月」で千日前青空ダンス倶楽部の作品『やわらかい家』の一節を上演したところ「このような繊細で美しい作品を集中してみたことがなかった、本作品を是非見たい」という感想がありダンス作品鑑賞への期待のきっかけとなった。
「しじゅうだんすじょう」星加昌紀編では2016年7月天神山文化プラザでの公演に岡山ダンサーとして参加するきっかけとなり、目黒大路編では2月3月に1年間の集大成としての発表会を行い、参加者が自己の体と向き合い、集中し、さらけ出すことによる表現について体得した。
「しじゅうだんすじょう」への参加者は1年を通じて変化し、当初、ダンスを主にしている人が多かったが、回数を重ねるにつれ、ダンスのみではなく演劇やART活動をされている方が参加されたり、鑑賞に来てくださるようになった。

今後の課題と問題点

興味を持ってくださっている方が多岐にわたってきていることは実感できる。また、岡山県内・市内でも魅力的な企画が行われるようになってきているが、スケジュールが重なってしまうことがある。また、県外から講師を招いたり、他県からの参加者が増えてきたが、長期にわたる場合の宿の確保が難しい。そして、チラシなどの紙媒体のみでないSNSなどを利用しても広がりにくい宣伝効果の難しさを感じる。