「佐方ひがさき踊り」を伝承していく

団体名:佐方ひがさき踊り保存会
代表者:井上邦弘 所在地:浅口市 設立年:1974年 メンバー数:27名
助成年度:2015年度 文化活動助成

目的

歴史のある貴重な伝統文化「佐方ひがさき踊り」を、保存会会員を中心に地域の協力を得ながら子供達と共に楽しく踊り継承していきたいと考えています。

内容・経過

「佐方ひがさき踊り」は、金光町誌によると、大永4年(1524年)藤澤兵部大輔の祖父秀信が、信州諏訪大社の分霊を佐方宗本に勧請した際、住民が祭神を迎えるためと五穀豊穣を祈って踊ったのが起源とされている。当時は地区民全体の踊りとして、にぎやかに踊られていたと伝えられるが、時代の流れと共に踊る人が少なくなり、細々と続けられてきたが、昭和49年、保存会が結成されて以来、会員の努力により地区住民に広く呼びかけ、子供達にも伝承し、この貴重な伝統文化を守るために頑張っている。
昭和30年には、金光町の無形民俗文化財の指定を受け、平成23年には合併にともない、浅口市無形民俗文化財に指定された。平成3年には「金光町の文化財」のビデオの映像化がされ、広く一般に知られるようになった。
この「佐方ひがさき踊り」は、地踊り、合わせ踊り、組み踊り、扇子踊りの4部構成になっており、その特徴は、六拍子の、当時をしのばせるゆったりとした優雅な踊りである。元々は諏訪神社の境内で奉納踊りとして踊られたが、現在に至るまでその流れは引き継がれ、毎年8月26日の夜、諏訪神社、夏祭りの神事の後、境内では暗闇の中に太鼓、音頭、はやしに合わせたこの踊りは、幻想的であり、幽玄の世界をくり広げ、当時の雰囲気をしのばせるものとなっている。山陽新聞、ケーブルテレビで放映され地元ではよく知られている行事である。また地元、佐方区の夏祭では、会員を中心にして地区民一体となり大きな踊りの輪が出来、行事のしめくくりとなっている。また毎年、会員が地元の金光吉備小学校に出向き全校児童を指導して、5月に行われる運動会では、先生方、全校児童、地区民による総踊りとしてプログラムの最後に定着している。その他の活動として、地元JAの農業祭、浅口地区の他の伝統文化団体との交流会も毎年各町持ちまわりで開催して、お互いの情報交換の場となっている。また地元の特別養護老人施設「寿光園」でも踊りを披露し、お年寄りの方々に昔なつかしい踊りとして喜ばれている。

成果・効果

年間を通して様々な活動を行っており、奉納踊りでは諏訪神社関係者、地域の夏祭では地域の人達、小学校の運動会では子供達にそれぞれ喜ばれ定着してきていることをうれしく思っています。

今後の課題と問題点

地域の古老の話によると、この「ひがさき踊り」は古くから地域全体の踊りとして広く踊られていたというが、過疎化、高齢化、少子化により、近年は踊る人が少なくなり、地域の一体感もうすれてきている。諏訪神社、地域の人々、地元の小学校とも連携をはかり、大人も子供も一体になり、この踊りを中心に地域全体を盛り上げ、元気にしていく、その核になってこの活動を頑張っていきたいと考えています。

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