地域の伝統工芸・手織り作州絣を後世につなげるための活動
代表者:日名川茂美 所在地:美咲町 設立年:2010年 メンバー数:25名 助成年度:2014年度 文化活動助成
目的
作州(美作国)にて織られていた手織り作州絣の保存と伝統的技術の伝承、そして、後継者育成を図り、郷土工芸特産品としての振興を図るとともに、地域活性化に貢献することを目的としています。
内容・経過
途絶えていた作州絣の復活を日名川茂美が平成24年に岡山県郷土伝統的工芸品手織り作州絣制作者として岡山県から認定を受ける。平成25年9月、市長、商工会議所会頭、観光協会会長、城西まちづくり協議会会長、美作大学などの協力により、念願であった作州絣保存会の組織作りを行う。現在、織り手の養成に力を入れ、22名が機織り講座を受講している。
—平成26年の主な活動
●3月「作州絣工芸館」オープン
城西地区で、昔、手作りの町だったところに、城西まちづくり協議会、津山市の力をいただいて、アンテナショップ機能を備えた、作州絣民芸館をオープンした。
●1月アルネにて第1回作州絣保存会作品展
●絣織り人養成講座開講
●城西まるごと博物館フェア
傘職人の方ともコラボしながら、実演を踏まえて、工芸館のアピールをした。
●織り工芸のコラボ作州絣&デニム生地着物「KOMASAKU」
作州絣(かすり)とデニム生地を組み合わせた新開発の着物「KOMA×SAKU(こまさく)」の販売。
●「絣を着てプチ歩き」ツアー
城西地区の特化したお寺町めぐりを企画。20名参加。
●食のコラボ「まほらプリン」作州絣コースター使用
●津山工業高校、勝間田高校で授業
衣文化、棉の歴史、木綿の歴史、織の基本などを指導。
●手仕事体験
成果・効果
日名川茂美が平成15年から作州絣の復活をかけて12年、廃れたとなっていた作州絣は、地道な活動と、いろいろなメディア(山陽新聞・津山朝日新聞・津山市広報・美咲テレビ・山陽放送・岡山放送)に取り上げていただき、少しずつ、作州絣という名前が知られてきたという手ごたえを感じている。
作州絣工芸館へ、津山のお土産に作州絣の小物を買っていただけるようになった。一般の方から、まとまった注文をいただけるようになってきた。
今後の課題と問題点
- 若い人達に使用していただけるような新しい工芸商品開発、他工芸同士のコラボ商品の開発。
- 作州絣の正式な高機を用意と古い機織りの修復が必要なこと。
- 十分な染織場がない。
- 手作業での作品づくりなので、販売になるとどうしても割高になります。価格をおさえた作品づくりをも考えなくてはいけない。