Interkids国際塾 〜 グローバル人材育成に向けた学習 〜
団体名:こくさいこどもフォーラム岡山(英文名:Interkids)
代表者:今西通好 所在地:岡山市 助成年度:2014年度 教育活動助成
代表者:今西通好 所在地:岡山市 助成年度:2014年度 教育活動助成
研究・実践活動のねらいと期待する効果
主に高校生を対象として国際感覚・多文化理解を養うと共にグローバル人材に向けたキャリア目標の動機づけ。具体的には、日本人としての誇りやアイデンティティーを養うと共に多文化・異質な価値観への理解と敬意を育み、さらにグローバルな視野・興味と関心を広げ・課題の発見・コミュニケーション力、リーダーシップ・バランス感覚など、将来グローバル社会で活躍をするのに必要な能力・資質に気づくこと
研究・実践活動の内容と方法
- 主に岡山県内の高校生を対象に年間11回の講座を設け、日本文化を含む多文化・国際関係、グローバル化の課題、国際経済ビジネス、ESDなど学校では学べない学習を原則として県内在住の各界有識者や海外駐在経験者などの講師に学ぶ
- 講義には講師にもお願いをして、極力塾生との対話やワークショップなど、塾生の自主性や発言の機会を拡げるActiveLearningを試みると共に、受講後にレポートを提出し、それに対する塾長のコメントを付して次回には返却する対話を工夫するなどの斬新な手法を採用している。
得られた成果及び評価
- 塾生のレポートからも国際感覚に目覚めてきたことと、それに伴ってグローバル社会への関心が高まってきていることが十分にうかがえる。
- Activelearningやworkshopを通じてのコミュニケーション能力の向上が認められる。これはInterkidsが別途開催するESDCafeにも参加して英語によるPresentationを実施するなどの点からも十分に発揮されている。
- 一部の大学への受験に際して、AO試験において当国際塾の受講がメリットとなっている。一部の塾生には塾長の推薦状を求められ、これを提供している。
- 本来がグローバル指向の高い生徒が国際塾を受講しているという事実はあるものの、推定の範囲内ではあるものの非常に高率の塾生が卒塾後に、高校時代・大学時代に留学をしているという事実がある。これはここのところ内向きの生徒が多いと言われている中では評価されるべきことだと自負をしている。
- 今後は国際塾の同窓会を構築して、より具体的なFollow-upが出来るようにしてゆきたい。
残された課題とその解決への展望
- スーパーグローバルハイスクール(SGH)制度も二年目を迎え、県下の各国公私立高校に於いてもグローバル人材育成への関心は急速に高まり続けているが、他方いわゆる進学高校の教育現場は大学入試向けの学習優先の風潮が残っている。また家庭においても同様の考えが強く残っている。この為もあって、計11回の国際塾の講座における出席率は決して我々が望むほどの高さにはなっていない。第11期の国際塾の総平均出席率は56%と低い。他の部活や学校行事との絡みがあるが、2020年には大学入試制度も変更となることから、より国際塾へのPriorityを上げてもらえるような工夫を第12期には行って行きたい。
- 第12期の国際塾では、単に講座で講師の話を聞いて解散をするのではなく、講座の後で希望する塾生には残ってもらい講師やInterkidsのスタッフ等とCasualtalkingが出来るようにする予定。ここでより塾生間の交流も出来るようにし、よりActivelearningに寄与できるようにしてゆきたい。