弥生時代の王墓の祭祀に使用された吉備独特の土器“吉備特殊器台”を復刻再現するプロジェクト

団体名:吉備特殊器台復刻プロジェクト実行委員会
代表者:松畑 煕一 所在地:岡山市 設立年:2011年 メンバー数:28名
助成年度:2013年度 文化活動助成
  • 野焼きイベント(11月2日)

目的

過去専門分野を含めても初の試みである吉備特殊器台の復刻を、より忠実な形で再現することにより、広くその存在の意味と認知度を高めることを目的とする。また多くの岡山県民の心にその末裔たる誇りと自信を醸成し「ふるさと吉備」再構築への情熱となって「すばらしい吉備の未来」に繋がることを願うものである。

内容・経過

平成25年
5月「岡山大学考古資料室訪問」展示されている楯築遺跡の特殊器台やその他貴重な資料を熟覧
6月「ベンガラ試し焼」特殊器台の赤色はベンガラと考え、成羽にて入手、試し焼(800度)を実施
7月「シャモット作り」器台の断片の観察から、シャモットが含まれていることが特定され、シャモットを作成 「アマチュアによるミニチュア制作」高さ二十数センチのミニチュアの器台を作成
「第2回野焼き試験」プロ・アマが作ったミニチュアを開放型野焼きで焼成
8月「実物大制作(宮山型)」実物大の制作に関する技術的検証のため1基先行して作成
「第3回野焼き試験(密閉型)」小林正史教授の意見を頂きながら試験焼きを実施
9月「第4回野焼き試験(密閉型)」で実物大(宮山型)の試験焼成実施
10月プロチームが3基(宮山、立坂、向木見)、アマチームが1基(宮山)を本番用に制作
11月2日制作した4基(特殊器台と特殊壷)を総社市備中国分寺駐車場の一角において本番焼成
前日より泊まり込み(三宅酒造)で準備し当日は県内外から数百人の観客を集めての大イベントとなり、報道各社の取材も受け成功裡に終了。
11月30日中国学園大講堂(岡山市庭瀬)に於いてシンポジウム「器台復刻から古代吉備がみえてきた!」を開催。基調講演に高橋護先生、パネルディスカッションに小林正史先生、福本明先生を迎えて約200人を聴衆を集めて実施。この間、報道各社の取材、ラジオ番組の出演を通じて広報活動を実施。

成果・効果

弥生の大型土器制作の忠実な再現は本番焼成において満足ゆく結果を得た。文化財専門家も気づかぬ発見が備前焼作家メンバーによって確認されている。
活動内容をHP、Facebook等で継続的に情報発信を実施、また1年間各メディアをはじめ各所において広報を重ねた結果、多くの方々に「特殊器台」のなんたるかをお伝えできたと考えている。
26年度より開館の総社吉備路文化館(旧県立吉備路郷土館)の2Fロビー展示スペースに復刻宮山型特殊器台と特殊壷一対が展示されることとなった。

今後の課題と問題点

一般市民へのさらなる浸透が必要で、報道メディア、行政、経済界、教育界などを巻き込みながらより注目されるよう工夫を加えてイベントを計画実施しなければと考えている。特に学生児童の参加を視野にいれたものや、備前焼作家との協同企画展示などを考えていきたい。

PDFアイコンPDFで見る