外国人との交流事業を通した国際社会に生きる生徒の育成

団体名:京山中学校2年団
代表者:山本清美 所在地:岡山市 
助成年度:2013年度 教育活動助成

研究・実践活動のねらいと期待する効果

1ねらい
異文化理解、コミュニケーション能力の向上

2期待した成果
コミュニケーション能力の向上や主体的に外国人と交流できる姿勢の育成。異文化理解や英語学習への意欲の向上

研究・実践活動の内容と方法

1サンノゼ市高校生(12名)との交流会6月13日(木)
生徒会、部活動を行っている生徒、有志の生徒とアメリカ・サンフランシスコ州・サンノゼ市から来岡した高校生との交流会。学校紹介、校内案内、部活動紹介を小グループに分かれて行う中で、積極的に英語を活用し、交流を深めた。交流会の最後には、校内の中庭で吹奏楽部の演奏やダンス部の「うらじゃ」を披露し、サンノゼ市高校生と一緒にダンスを行うなど、異文化交流を行った。

2EnglishDay12月13日(金)
第2学年生徒対象の交流会。アメリカ、イギリス、ベトナム、スリランカ、スペイン、フィリピン、中国、バングラデシュ、マレーシア、インドネシアからの外国の方20名を迎え、前半後半4クラスずつで交流会を行った。各クラス6つのグループに分かれ、1グループ6人の小グループに1人の外国の方が加わり、交流を行った。
①生徒による英語スピーチ
②言語活動(英語・母国語を使った伝言ゲーム)
③自己紹介・名刺交換
④異文化交流会
ア京山地域の紹介。英語の授業で作成した京山ガイドブックを使って紹介し、贈呈した。
イゲストによる自国の紹介。写真、民族衣装、お金、映像等を提示して、自国の生活、文化、歴史、風土について意見交換をした。
⑤日本の伝統玩具贈呈・説明・交流
だるまおとし、けん玉、折り紙、あやとり、紙風船、羽根つき等の使い方を英語で説明し、外国の方と一緒に遊び、異文化交流を深めた。
⑥給食交流会
各クラスに2〜3人の外国の方を迎え、一緒に給食を食べた。食文化の違いなどを英語で語り合い、異文化理解を深めた。
交流会を終えての生徒の感想
○相手の話していることが少し分かったし、自分の話している英語も伝わってうれしかった。国は違ってもスポーツや音楽などは共通の話題となったので、学校でいろいろなことを勉強することの大切さを感じた。外国の方と話すのは抵抗があったけれど、その壁が少しゆるくなったと思う。
○遠く離れたスペインの人と話をするのはとても難しかったが、英語を使うと通じ合うことができ、同じ人間として一緒に遊んで、笑い合えてよい体験になった。
○外から見た日本についてもわかり、そうした目で自分の国や自分自身を振り返ることもできた。

3EnglishDayinEnglishclassⅠ2月18日(火)19日(水)
ミャンマー、フィリピン、インドネシア、アメリカからの4人の留学生による第2学年生徒を対象とした授業。2年生は、来年度の修学旅行(水俣市環境学習)に向けて、総合的な学習の時間に環境学習を行っている。また、英語の授業で、地球温暖化などのコスタリカの環境問題やカンボジアの地雷を通した平和・環境問題を学んでいたので、テーマを環境問題として授業を行った。世界には、それぞれの国特有の環境問題があり、それぞれの国が自分たちでできることを考え取り組んでいる様子は、生徒に実感として伝わった。世界の共通のテーマである「環境問題」を英語で語り合うことで、他国や自国をみつめる大きなきっかけになり、自分自身の環境への取り組みにつながった。

4EnglishDayinEnglishclassⅡ2月24日(月)27日(木)
イギリス人による授業。パートⅠに続いて、第2学年生徒を対象に、イギリスの学校生活と環境問題をテーマに授業を行った。環境問題、産業問題、エネルギー問題について学び、多くの知識を得ることができた。

5EnglishDayinEnglishclassⅢ3月3日(月)5日(水)
ミャンマー、フィリピン、インドネシア、アメリカからの4人の留学生による第1学年生徒を対象とした授業。1年生は、英語の授業で外国の学校生活について学んでいたので、学校生活をテーマに授業を行った。生徒は、事前に考えていた質問をしたり、日本の学校生活について紹介したりした。交流後には、学んだ内容を英語でレポートにまとめた。

得られた成果及び評価


残された課題とその解決への展望


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