おはなし小道具で地域の昔話を伝え親しむ活動
代表者:貝原博子 所在地:奈義町 設立年:2002年 メンバー数:12名 助成年度:2012年度 文化活動助成
目的
県北の小さな町では自分達に必要な実践学習の機会に恵まれないため、伝承文化であった昔話にスポットをあて、学習機会をつくるとともに次の世代に伝えていけるよう、メディアに負けないおはなし話術と小道具について実践者から学び、活動に取り入れたいと思います。
そして、おはなしの魅力を子ども達と共に楽しむ時間の中で活かしていくことを目的としています。
経過
地域の語りグループ「なぎ昔話語りの会」の協力の下、3回の昔話語り学習会を開いたのち、講師に藤田浩子さんを迎え、実践力をつけるための話術や小道具について体験学習しました。
その後、地域の元気なお年寄りの皆さんと一緒に小道具を制作し、試験的に地域の3世代交流会に出張して実践します。
成果
私たちの町に残る昔話は、先人の方々が語り継ぎながら文章に残し、一冊の本としてまとめられていました。ですが、文章として記録されたお話は、語り口調も子どもが親しむには難しく、素晴らしい文化資源であるにもかかわらず興味をもってもらうことが難しい現状がありました。
今回、奈義町の昔話を語るグループさんの協力を得て、子ども達と一緒に直接、昔話を聞く学習会をもつことができました。この学習会では、語りとしておはなしを聞くだけではなく、おはなしの生まれた歴史や昔の様子などもやりとりさせてもらったことで、町内の石碑や古い大木に伝わるお話にも関心を深めることができました。子ども達は、この学習会を通してメディアとは違うぬくもりのある時間の心地よさを体感してくれたと自負しています。
また藤田さんとの勉強会では、小道具を大いに利用しながら、語り手と聞き手のやりとりから広がる豊かな世界に、子どもだけでなく大人も惹きこまれていきました。子ども達を魅了する道具と言葉のコラボには、今後のよみきかせ活動の大きな可能性を感じることができました。その後の勉強会でも、数えきれない経験と対話から生まれたおはなしの手法に実践と継続の大切さを改めて確認させていただきました。
その後、メンバーで相談し、最初の小道具として大型のお手玉やあやとりの制作を行いました。高齢者の元気な方たちの協力をいただき、世代を超えて作業に取り組む中で、今回の活動の趣旨や思いをお話しできる機会にもなり、作りあげていく作業の中でたくさんの交流が広がりました。出来上がったお手玉を使って、その場で皆さんとわらべ唄や昔話に合わせて動かし遊んでみることもでき、大いに盛り上がりました。
その後も高齢者の集まりでは、継続して利用したいということで共有して使えるように貸し出し、使っていただいています。
他にも2月に行われた町の世代交流会では、おひさま文庫の担当するコーナーで使用し、子どもから大人まで楽しんでいただくことができました。
今年度の活動を通して、地域資源を大切にした文化交流を世代を超えてもつ機会をつくることができ、人がつながり、人や文化の歴史を感じ、地域への愛着を深めることができました。
制作した小道具を使い、いろいろな機会で、今後も活動を展開していきたいと思います。
さらに小道具を増やしつつ、昔話語りの会の皆さんとの学習会も継続させていく予定です。
今後の課題と問題点
広報活動の強化(インターネット、メディアなどの利用)
報告や今後につながる広報(資料づくり)