ファミリーオペラ劇場Ⅱ・オペラ「泣いた赤鬼」の開催
代表者:加治郷子 所在地:岡山市 設立年:1994年 メンバー数:17名 助成年度:2012年度 文化活動助成
目的
「トロヴァトーリ」とは、中世イタリアに現れた「吟遊詩人」のことで、“発見する人々”を意味します。私たちは、従来の日本のクラシック声楽の価値観にとらわれず、エンターテイメントのみを追求することを目的とし活動しています。舞台における総合芸術であるオペラには、音楽はもとより、美術、演劇、舞踊と、芸術のほとんどの要素が含まれています。子どもたちが初めて見るオペラがわかりやすく親しみやすいものであってほしいと今回の企画をしました。
経過
今回の公演は、1996年3月に「トロヴァトーリ岡山第3回公演」で上演した、オペラ「泣いた赤鬼」を再演して欲しい、というトロヴァトーリファンの声に答え、2007年に岡山市芸術文化振興事業として上演した『未来オペラ集団「トロヴァトーリ岡山」ファミリーオペラ劇場』の第2弾として企画しました。
「泣いた赤鬼」は、小学校の教材にもなった浜田廣介氏の名作童話で、トロヴァトーリネットワーク代表でもある松井和彦氏の台本・作曲により、ジローオペラ新人賞を受賞しました。邦人のオペラ作品の中で、今、最も上演回数の多いオペラです。トロヴァトーリ岡山では、3度目の上演となります。
今回、台本上のキャストにはありませんが、可知小学校♪Kくすのきコーラス有志の皆さんにも出演していただき、会場に来ている観客と共に劇中歌を歌ってもらいました。松井氏の親しみのある覚えやすい旋律に、舞台と客席が一体となって、会場に歌声が響き渡りました。天神山文化プラザホールの、広すぎない空間で、ステージを身近に感じてもらえたと思います。
また、シューマンの歌曲によるコントオペラ「美しきアキバの娘」も、17年前、第4回公演で「美しきコンビニの娘」として上演したものを、リメイクしたもので、今回は、トロヴァトーリ岡山オリジナルの台本と演出で、身近にある出来事のオペラとして、子どもから大人まで楽しんでもらえる作品に仕上げました。
ソプラノ:乙倉寧子・加治郷子・栗木深香・桑原直美・森真奈美/テノール:松本敏雄、バリトン:多田康芳・川西顕/ピアノ(シンセサイザー):中山恵・池上環・松下智子
賛助出演:可知小学校♪Kくすのきコーラス有志/演出:加治郷子・トロヴァトーリ岡山
舞台装置協力・照明:スペースアート他
成果
親子券を作ることで、幅広い層の人に鑑賞してもらえ、クラシック声楽の魅力をより多くの人に身近で味わってもらえました。子どもたちの豊かな情操を養う機会となり、地域の文化向上に役立てたと思います。学校から依頼公演の問い合わせもきています。
2つの作品を通じて、岡山で活躍する声楽家及びピアニストによる質の高い演奏と、娯楽としてのオペラの魅力を伝えることができました。
今後の課題と問題点
会の運営を歌い手とピアニストのみで行っているので、広報面の活動が難しいです。この先、公演を行うためには、私たちの作品を多くの方に広められるよう協力してくれる、音楽家以外のスタッフも必要です。