code“M”(こーどえむ)
代表者:藤原麻紀 所在地:玉野市 設立年:2000年 メンバー数:15名 助成年度:2011年度 文化活動助成(3ヵ年助成)
ターゲット・対象者
音楽に興味のある方。また文化全般の新しい試みに興味ある方。
年代は幅広く対象とするが、特にこれからを担う青少年には積極的アプローチをとる。
目的
東京芸術大学の洋楽&邦楽の卒業生を中心に、商業ベースとは一線を画した、自己表現&独創性を重視した音楽発信を求め、平成12年4月、設立。
和楽器と洋楽器混合の編成で、オリジナルはもちろん、世界の音楽を網羅し、音楽には言葉の壁もなく、民族同士のわだかまりもない、1つのアンサンブルのために協調と個性を発揮することの意義、その楽しさを伝えることを目的とする。
手段
毎年(平成20年より)、おかやま国際音楽祭にエントリーし、異なるコンセプト、楽器編成にて、上記の目的を伴ったコンサートを実施。
1年次
おかやま国際音楽祭をはじめ、および美宇宙の響宴という公演シリーズで各地を巡った。今まで和洋アンサンブル未体験の来場者が、笑顔で会場を後にする光景に出会え、エンターテイメントとして認識された手応えがあった。さらに日本の伝統楽器の、新たな音楽の形(古典演奏だけではないこと)が理解されたことも実感した。
2年次
昨年度に続き、おかやま国際音楽祭に出演。また児童に向けたプログラムも、積極的に各地で実施。さらに作曲家MAKIは、沖縄県の推進プロジェクトアニメの音楽を担当。未来の声優を目指す地元の子どもたちと一緒に音楽を作り奏でる機会も得た。このような県内外の子どもたちとの交流を通し、幼少時に音楽表現を体験することは、個性を発揮でき、それは子どもたちの自信につながるという手ごたえを感じた。
3年次
4年連続となるおかやま国際音楽祭へのエントリーが採択され、公演実施。また瀬戸内市牛窓でも、昨年度につづき、code“M”公演を開催できた。これら各地での再演は、確実に和洋合奏の認知度向上、また来訪者にリピート層が増えたことを立証している。加えて青少年が、和洋アンサンブルに関心を持ち、自己表現する意欲、溌剌としたエネルギーを出す手段に音楽が関われている、とも思われる。
3年間の事業内容の傾向
code“M”の音楽を、ここで聴けるという固定イメージがついた。それは福武教育文化振興財団の助成とともに、おかやま国際音楽祭での採択が叶い、ルネスクラシック委員会の共催も認可、と全てが叶う幸運のもと、秋のルネスホール公演を4年間行なえているからである。そこから県内、玉野市、瀬戸内市、また学校公演などにも、演奏場所を拡げることが年々、可能となっている。
3年間の観客・参加者等の傾向
- 年々、観客が増加、また実施前から楽しみにされる人々が増えたことを実感する。
- コンサートで設定する学生券、親子ペアチケットの予約枚数も勢いよく増えている。
- 学校公演やコンサート来訪の児童たちが、自分たちの言葉で綴った感想が届き、また昨夏、財団主催「地域と学校の交流塾」で講師を務めた宇野中学校の生徒なども校内での創り表現する機会へ積極性を発揮していると、現場の先生、父兄から報告を受けた。
今後の展開・予定
code“M”へこの地で演奏を、と望まれる場も増える中、各地で新たに開催、また継続するためには、助成と共に、各地域の地方自治体、教育委員会とさらなる連携を図り、また企業協賛に取り組み、学校公演・フェスティバル参加を積極的に行っていく予定である。
3年間の事業
- 3年前には考えられなかった連携が多く誕生している。
- 県内で積極的な文化活動を担う方々と多く知り合え、交流が持てている。
- 以前は、自分たちの音楽を“言葉”で語らなければいけない機会が多かったが、今はコンサートを体験した人々だったり、時に行政が窓口となり、その広報を担ってくれている。
- 普段は音楽を聴かない方も、1年に1回の機会を楽しみに、と語ってくれ、文化やコンサートが決して敷居の高いものではなく、気軽に触れ、それぞれの感覚とスタンスをもって味わえるものである、という理解を促せたのではないかと思う。
活動の周知方法
- 山陽新聞タウン情報誌、など紙面媒体での告知。また活動の取り上げ。
- 県内(NHK&民放含)メディアへの、出演(演奏も含む)。
- おかやま国際音楽祭での公演は、岡山市スポーツ・文化振興財団主催により、各文化施設、教育機関、音楽祭関連箇所へ一斉配布可。
- 玉野市教育委員会後援のもと、市内幼稚園、小中学校でのポスター設置。
- 地元企業、個人の支援により、地域でのチラシ、ポスター配布。
- インターネット(オフィシャルウェブ、チケットサイト、Facebook)などで告知。