「煌めいて持続と進化のOJC」 (特活)岡山日本語センター 創立25周年記念誌 発行
代表者:浦上典江 所在地:岡山市 設立年:1984年 メンバー数:238名 助成年度:2008年度 文化活動助成
目的
岡山日本語センター(OJC)は、25年前の岡山に1本の木を育てようと決心した。OJCメソドという教授法とそれを実現させるOJCテキストによって、ほとんど未開拓の分野であった日本語学習支援という土壌を耕し種を蒔き、輝く花を咲かせ、根を張らせて各地に様々な花を咲かせることができた。すなわち、国籍・人種・支援する人・支援される人の区別なく、心の通う交流によって、すべての人が手を取り合い、理解し合う心豊かな多文化協働社会、平和で心安らぐ世界の実現を目指すことであった。そして、誇りを持って日本語と日本文化の美しさを世界に発進することであった。岡山の国際化とともに歩み、岡山県、岡山市を始め、岡山県国際交流協会、アジア国際センター、企業、教育関係機関などからの支援を受けて発展し、平成17年にNPOとして認証され、6事業を着実にこなしながらついに25周年を迎えることができた。私たちは5年毎に記念式典と記念誌発行を交互に行ってきており、「25周年記念誌」発行準備は5年前から始めた。岡山の国際化とともに成長した四半世紀の歴史を振り返ると同時に、今後の日本語教育について考える機会とすることを念願した。また、これを岡山のみならず全国及び世界各地からいただいている温かい励ましへの返礼とし、さらなる発展を祈ることとした。
経過
2004年 三木記念党助成受賞及び20周年記念式典2004年11月 「創立20周年記念祝賀研修会」
2004年12月 25周年記念誌発行決定(2008年予定)準備開始
2006年1月 外国在住元受講生の原稿収集開始
2007年12月 25周年記念誌実行委員会結成:実行委員発表、全会員で資料収集
2008年2月 助成金申請準備、資料整理
3月 第1回方針会議:タイトル、予算担当者、祝辞依頼者、寄付・名詞広告依頼、発行日、出版社決定
6月 出版社との打ち合わせ、状況報告
9月 原稿ほぼ校了、表紙デザイン完成
10月 出版。記念誌送付及び御礼開始
12月 25周年記念誌出版祝いパーティー
成果
寄稿をお願いした方全員が快く応じてくださり、世界各地から感動的な祝辞および激励文や感想文を寄せてくださった。また、多くの寄付や広告も頂戴し心から感謝している。特定非営利活動法人岡山日本語センターの25年間の活動が様々な方面で認識され、称賛され、期待されていたことをあらためて知ることができ、会員の意欲と会員同士の団結力がさらに高まった。
記念誌はB5判で全93ページ。内容は以下の通りである。
巻頭のことば、祝辞−岡山県知事、岡山市長、衆議院議員、社団法人国際日本語普及協会理事長等13名、OJCの歩み(国内・国外の記録)、元会員7名、受講生・元受講生13カ国・地域47名、会員24名、(特活)岡山日本語センター(OJC)−理念と事業案内−、OJCメソドとOJC教科書、広告・寄付一覧、OJC入会案内
今後の課題と問題点
1日本に生活する外国人の事情、生活、経済等は世界の動きと密接に関係している。最近の世界不況も、ニュースになる半年以上前からOJCでは察することができた。今後も日本語を教えるだけではなく、多文化協働社会の構築ならびに世界の安全と平和に貢献していきたい。
2OJCでは今後の5年間で現在のOJCテキスト5種(入門、初級一、初級二、中級一、中級二)、漢字演習帳、上級資料をより学習者の能力向上に役立ち、世界に通用する物に大改定を行い、5年後に30周年記念式典を行う。10年後には35周年記念誌を発行する予定である。それらのために、今回の出版経験を元にさらに全員が努力して、OJC理念のもとに持続と進化を続ける覚悟である。