演劇を通した子育て支援活動

団体名:倉敷市立短大子どもの劇場
代表者:溝手恵里 所在地:倉敷市 設立年:1982年 メンバー数:26名
助成年度:2008年度 文化活動助成
  • 劇・わすれないでね☆
  • 山陽新聞(平成21年3月3日)

目的

私たちは「子どもたちの心に本当の食べ物を」をモットーに、子どもの心の糧となるような、幼児向けの人形劇や劇を制作し、公演を行っています。演劇という健康的で臨場感あふれる明るい生の児童文化を提供することで、幼児はもちろんのこと、その保護者も楽しみながらふれあい、感動を共有し育ちあうことを通して、子育て支援の一端を担うことを主な目的として活動しています。

経過

倉敷市立短大子どもの劇場(倉敷市立短大児童文化部から2007年4月に改称)は、1982年の創部以来、27年間、子どもたちの健全な成長を願い、質の高い児童文化の創造のために努力してきました。現在では、地域の方々にも認められ、多くの公演依頼を受け、保育園や幼稚園、児童館などで人形劇や劇などの公演を行っています。
平成20年度は下記の公演を含め20回の公演を行いました。

5月5日 「端午の節句だ!後楽園」場所:後楽園
紙芝居「ぶたはイヤ」
人形劇「みんなで歌うっていいものだ」、「でっかい仲間たち」
5月11日 「倉敷っ子フェスティバル」公演場所:児島児童館
人形劇「でっかい仲間たち」
12月6日 「第49回中・四国保育学生研究大会」
場所:高松大学・高松短期大学
劇「ともだちの森☆」
12月7日 「児島児童館幼児クリスマス会」公演
場所:児島児童館
人形劇「鬼の姫」
劇「ともだちの森☆」
12月14日 「クリスマスコンサートくるみ割り人形INチボリ」公演
ミュージックネットワークACORN主催
場所:倉敷チボリ公園カルケバレン劇場
劇「ともだちの森☆」
2月28日 子どもの劇場公演2009場所:児島公民館大ホール
3月1日 「あつまれこどもたち!お話いっぱいはじまるよ!!」
口演童話「あかずきん」、「3匹のやぎのがらがらどん」
人形劇「空飛ぶリュックサック」、「鬼の姫」
劇「わすれないでね☆」

成果

私たちは、子どもたちが楽しんでくれることを一番に考え、劇という空間の中で子どもたちとさまざまな感情を共有できるような台本を脚色し、音楽を創作し、部員全員が一丸となって人形劇や劇の制作をしてきました。特に劇では、自分たちでテーマを決め、台本を一からつくりました。また、演じる側と観客側の双方がより一層物語の中に入り込めるように、舞台セットや衣装にもこだわりました。
今年度は保育園や児童館といった地域での小公演、ホールでの大公演で、たくさんの親子に人形劇や劇などを楽しんでもらうことができました。公演を通して、親子のコミュニケーションを深め、子どもたちの豊かな想像力を養う一助になったと考えられます。また、私たち自身も、自らの演劇的表現を向上させながら、親子を対象とした演劇の重要性を再確認することができました。

今後の課題と問題点

1、劇の内容を充実するためには、多くの経費がかかり、その資金の調達をいかにしていくかが課題です。
2、私たちの研究対象である乳幼児に向けた演劇の研究をさらに深め、演技力の向上や、更なる発展を目指して努力していきたいと考えます。

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