城主草苅氏と矢筈城跡の調査・研究・保存・広報活動及び地域活性化
団体名:矢筈城跡保存会
代表者:児玉收司 所在地:津山市 設立年:2005年 メンバー数:300名 助成年度:2008年度 文化活動助成
代表者:児玉收司 所在地:津山市 設立年:2005年 メンバー数:300名 助成年度:2008年度 文化活動助成
目的
保存会は、郷土の文化遺産である矢筈城(高山城)跡を長く保存しかつその活用を図り、もって地域文化の向上に資することを目的として調査・研究・広報活動をしています。
経過
- 大正の半ば、山麓の有志で「矢筈山保勝会」を結成し、草苅氏の歴史を「矢筈古城址」という22節からなる長い叙事詩に作る。
- 昭和6年、JR因美線美作河井駅の開設祝賀式に、その詩歌を踊りで披露した。
- 昭和55年、「矢筈城址保存会」を設立。「矢筈古城址」の中5節を選んで作曲して、「矢筈城懐古」の名で普及、また、振り付けもし、この地のいろいろな行事で演じてきた。
- 昭和58年1月、機関誌「矢筈山」を創刊、以後毎年17号まで発行、以後休眠へ。
- 平成2年10月、草苅景継公450回忌追善供養、また設立10周年記念行事を盛大に開催。
- 平成17年1月、休眠状態の保存会を有志で再発足。同年3月津山市への合併を機に組織づくり、会則を見直し「矢筈城跡保存会」に改名。周辺整備、行政への支援要請を開始。
- 平成17年度、美作の中世山城連絡協議会へ加入、連携、啓発、保存会のあり方等を学ぶ。
- 平成18年3月、「矢筈城跡(高山城跡)附伝草苅景継墓所」が県指定史跡になる。そして同年、合併前の首長等を顧問に迎え、物心両面の支援が会の充実発展になった。
- 平成19年3月、県指定1周年記念に、城や関連史跡を紹介するパンフレットを発行。
- 平成20年12月、県指定3周年を記念し「草苅氏と矢筈城を語る」をテーマに5人の研究報告とシンポジウムを開催、県内外から200人余の参加を得た。また、途中地元文化協会の婦人有志で「矢筈城懐古」の舞踊を披露し好評だった。
成果
- 地元会員の熱心な取り組みで、約4年で300名の保存会になった。中高年の登山ブーム、生涯学習の高まりもあるが、大正時代以来、80年に及ぶ先輩達の矢筈城への思いを忘れてはならない。
- 地元のローカル鉄道活性化事業に協賛参加した。銘果「矢筈山」、木製ハガキ、矢筈城跡パンフレット等をテント村で販売したり紹介した。
- 登山会、シンポジウム、保存会のあり方等を含め、美作の中世山城連絡協議会との連携は保存会の活性化や行事の遂行に有効であった。
- 今回のシンポジウムで、新しい切り口での矢筈城研究のさまざまな問題点と可能性の提案があり反響をみた。
事後のアンケートからいくつかの成果
- 不明の点が少し分かった。もっと深く知りたい。
- 報告者の緻密な研究に感服、良いシンポジウムだった。
- 貴重な遺跡であることを再認識した。
- 資料の見方で歴史認識が変わることが分かった。
- 観光資源として地域振興の中心にすえ宣伝を。
今後の課題と問題点
(1)遺跡の整備・保存活動……会員の老齢化は会の今後の存亡のカギ。従って、若年層への啓発と勧誘が大切。また、強力な行政支援を仰ぎ、地域振興の中核活動にしたい。
(2)調査・研究・報告活動……過去の物語や記述も大切だが、古文書、文献等の裏付けのある提案が大事、その上で、正しい歴史認識への交通整理が必要と考える。また、地域の人々から愛され支持される活動を地道に推進していきたいと考えている。