音声言語のない自閉症児に対するAACを活用したコミュニケーション行動の形成

団体名:岡山大学教育学部附属養護学校
代表者:内田 直美 所在地:岡山市 
助成年度:2005年度 教育研究助成

研究の目的

近年、音声言語のない自閉症児に対してコミュニケーションを指導する際、AAC(augmentativeandalternativecommunication:補助代替コミュニケーション)を用いた取り組みが増加している。これまでAACとして取り上げられている伝達手段としては、絵、写真、シンボル、文字、VOCA(voiceoutputcommunicationaids)、身振り、手指サインなど様々であるが、これらを組み合わせて要求表現の獲得を目指した報告が多い。
本研究は、音声言語のない自閉症生徒を対象に、書字による要求行動を指導したものである。指導では、書字指導を通して語いの習得を図るとともに、獲得した語いを要求場面で機能的に使用する指導とを同時に進める方法をとることにし、これらの指導が文字を用いた自発的な要求に結びつくかどうかを検討した。

PDFアイコンPDFで見る