ご挨拶
| 財団法人福武教育文化振興財団は、現在のベネッセホールディングスの前身である「福武書店」の創業者、私の父 福武哲彦の「岡山県の教育・文化の進展に役立ちたい」との願いで昭和61年8月29日に設立され、以来四半世紀にわたり、この分野の振興発展に力を注いでまいりました。 そして、平成24年4月1日、公益財団法人として新たなスタートをいたしました。設立から現在に至るまで、ご支援をいただきました皆さまに心からお礼申し上げます。 今、この国の姿を見るとき、私は、「未来からの留学生」である青少年がグローバル化した世界の中で力強く求める道を進むことができるのか、また、誰でもが迎える高齢のときに幸せな笑顔で過ごせる地域社会であるのか、とても不安に感じています。 家庭や地域の教育力、子ども自身の学力や生きる力の向上、グローバリゼーションへの対応など、教育の課題は山積しています。 また、「よく生きる」ためには、文化・芸術の力が必要です。個性や感性を表現したいという気持ちと、それを理解しようとする気持ちの相互の交流からは、素晴らしいコミュニケーションが生まれ、地域づくりの原点となります。そして文化・芸術には、時間と空間、国や言葉を超えた広がりがあります。 教育と文化の振興、それらは決して異なるテーマではありません。当財団はこれを実践し、人々の活動を応援することで、岡山県の地域づくりと人づくりを目指しています。 金融資本主義が崩壊するなか、社会のほとんどの富を創造する企業は、どのようにして社会に貢献していくべきでしょうか。私は、企業が自らの株式により公益を目的とする財団を設立し、すなわち財団が企業の株主となり、得られた配当を資金として社会貢献をする仕組み ―私は「公益資本主義」と呼んでいます― が最適と考え、当財団を設立しました。この考え方を実践し、そして成果を全国、世界に伝えたいと思っています。 現在の子どもたちの姿、地域社会のお年寄りの姿を思い浮かべ、一人ひとりが「よく生きる」ことができる地域づくり、人づくりが必要です。 このために、公益財団法人となった福武教育文化振興財団は、これからも皆さまの「学ぶ」「活かす」「創る」「伝える」を応援し続けます。
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